旧約聖書に見るあがないの物語

型番:4487232114

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商品の詳細

  • 小林剛 著

  • 224ページ /A5判 並製(ソフトカバー)

  • オリエンス宗教研究所 発行

  • ISBN978-4-87232-114-2 /Cコード:C0016


旧約聖書において、神が人間の想像をはるかに超えて救いの約束を実現するさまを、「あがないの物語」という観点から、その深い意味をわかりやすく解き明かす。

新約におけるイエスの十字架の死をより豊かなイメージでとらえ、神の人間に対する限りない愛と赦しを理解するために。大学生たちへの長年の講義から生まれた、だれもが旧約聖書に親しむことができる入門書。わかりやすい人物相関図やさまざまな名画も紹介。

初版発行:2021年3月20日

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もくじ


 はじめに

一.創世記
創造と罪/人類の連帯性/訓練としての罰/あがないの物語(一)/救いの約束/悪も用いられる(一)/救いの先行/割礼の問題/見て生かす神/わずかな可能性への希望/悪も用いられる(二)/すべては救いの業

二.出エジプト記
唯一の創造者(一)/苦難の意義付け/あがないの物語(二)/罰しつつ赦す

三.民数記
あがないの物語(三)/あがないの物語(四)/あがないの物語(五)/罪のない人はいない(一)/罪のない人はいない(二)

四.申命記
神ヤハウェが戦う(一)/あえて罪を犯させる(一)/残りの者は救われる/神の言葉によって生きる/幸福とは神を知ること/あえて悟らせない/同士討ちとしての戦争・殺人(一)

五.ヨシュア記
信仰に対する人間の無力/救ってから変える/あがないの物語(六)/あがないと共同体

六.士師記
神は共に苦しむ/同士討ちとしての戦争・殺人(二)――テロリズムさえも利用する神/同士討ちとしての戦争・殺人(三)/神ヤハウェが戦う(二)/罪のない人はいない(三)/同士討ちとしての戦争・殺人(四)/あがないの物語(七)/人間の王の必要性

七.サムエル記 上
あがないの物語(八)/人間の王という罰(一)/理想の王としての士師/好人物サウル/王が神に従う難しさ/罪のない人はいない(四)/理想の王子ヨナタン/普通の人サウル/罪のない人はいない(五)/神ヤハウェが戦う(三)/人間の王という罰(二)/素直な人サウル/サウルとダビデは何ら変わらない/ダビデの真意は?(一)

八.サムエル記 下
ダビデの真意は?(二)/ダビデ王統への疑い/ダビデの真意は?(三)/ダビデの真意は?(四)/ダビデの真意は?(五)/あがないの物語(九)/あがないの物語(十)/人間の王という罰(三)/ダビデの真意は?(六)/人間の王という罰(四)/あがないの物語(十一)

九.列王記 上
あがないの物語(十二)/生きている神/神ヤハウェが戦う(四)/あえて罪を犯させる(二)

十.列王記 下
誰でも救われる/何が善で何が悪なのか/唯一の創造者(二)

文献紹介
あとがき
索引

著者紹介


小林 剛(こばやし ごう)
1967年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。
博士(文学)、専門は中世哲学。中央大学、聖心女子大学、他非常勤講師。
月刊『福音宣教』(オリエンス宗教研究所)編集長。