- 日本カトリック教育学会 編
- 80ページ /B5判 並製
- 燦葉出版社 発行
- ISBN978-4-87925-126-8 /Cコード:C0016
『福音み〜つけた!』中学編は、カトリック校を中心とするキリスト教系の中学校での「宗教」「倫理」「聖書」などの授業で、生徒のみなさんの座右に置いていただくための副読本です。
ページをめくっていただくとすぐ感じると思いますが、この本は「宗教」「倫理」「聖書」といった授業名から連想されるイメージとはずいぶんとかけ離れた内容です。
聖書について直接解説した項目はほとんどなく、それどころか「キリスト教くささ」さえもほとんど感じさせないような項目が並んでいます。
しかしながら、この本に収められている項目の大部分は、カトリック校を中心とするキリスト教系の中学校で、長年「宗教」や「倫理」などを担当されてきた先生方が実際に授業で使ってこられた資料なのです。
一見、キリスト教らしくない素材からキリスト教のもっとも本質的なところ──「福音」──にまではいってゆくためのさまざまなアプローチや切り口が満載の本であるといえます。
(まえがきより)
初版発行:2016年10月10日
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もくじ
聖書
一つの孤独な生涯 One Solitary Life
杖「ナイル川を打った杖を持って行くがよい」
逃げる「しかしヨナは主から逃れようとして出発し、タルシシュに向かった」
「心の貧しい人々は幸い」──世界青年の日教皇メッセージから
キリスト教
フランシスコ・ザビエルは日本人をほめたたえた
ザビエル「十字架上のキリストへの祈り」
盲目の琵琶法師が日本人最初のイエズス会士イルマン・ロレンソとなった
日本初の病院とルイス・アルメイダ
領民の棺を担いだ城主高山右近
ペトロ岐部を知っていますか?
ダミアン神父はハンセン病者のために働き自らもハンセン病者となって生きた
愛の殉教者 聖コルベ神父
マザー・テレサ「日本人へのメッセージ」
祈り
高村光太郎「クリスマスの夜」
クリスマスが「喜び」であるために
坂村真民詩集より
クリストファー・ロビンちゃんの「夕べのお祈り」
試験の前に何を祈りますか?
「あしあと」
ラウル・フォレロー「ともに生きる恵みを願う祈り」
祈りには祈りの法則がある
「五本指の祈り」 5 Finger Prayer
こころ
「幸福ハンス」はほんとうにしあわせだったのか
友情について
金子みすゞの詩より
シルバスタインの絵本『おおきな木』は「それで 木は うれしかった」で終わっている
「そのままで完璧なあなたを神は創ったの」だから「Born this way」(レディー・ガガ)
まど・みちお「『ぼく』が『ぼく』であることの喜び」
いのち
晴佐久昌英「病気のときは恵みのとき」
吉野弘「生命は」
佐藤初女と森のイスキア「他人を生かすことによって自分も生かされる」
人は誰かを幸せにするために生きるんです
現代
6歳の勇気ある少女ルビー・ブリッジズの祈り
セヴァン・スズキの伝説のスピーチ
ホセ・ムヒカ「世界で最も貧しい大統領」の生き方と言葉
マララ・ユスフザイの国連でのスピーチ
島秋人は「獄窓の歌人」と言われた
ミヒャエル・エンデ『モモ』の「時間どろぼう」を読んで「時間」について考えた
ファム・ディン・ソン神父「涙の理由」
レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』
執筆・協力者一覧