- ボブ・ハートマン 文 /ナディン・ウイッケンデン 絵
- 107ページ /四六判 並製(天地188mm×左右130mm)
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0656-1 /Cコード:C8016
雪のように白い服を着た天使はささやきました。
「イエスさまはここにはおられません。
ごらん。お墓はからっぽです。やくそくのとおり、死んだ人たちのところから、帰ってこられたのです!」
イエスさまの復活をどのように語って聞かせたらいいのでしょうか。
子どものころから物語を書き、パフォーマンス語り手として12年以上にわたって活躍している、ボブ・ハートマンのイースター物語はわたしたちの人生にいきいきと迫ってきます。
巻末の「読み聞かせのヒント」によって、子どもたちをことばや身ぶりでイエスさまの死と復活の話に参加させる、ユニークなイースター物語。
わたしにはわからなかったのです。さっぱり理解できなかったのです。いつの復活祭でも同じでした。枝の主日に、わたしたちは教会に行き、ユダヤの群衆がイエスを王として、歓呼のうちにむかえたことを祝ってきました。そのたった5日後に、同じように教会に行き、かしこまって同じ席にすわり、群衆がイエスの死をのぞむようになったいきさつを思い起こしたものでした。
なにが起こったのでしょうか? 何が失敗だったのでしょうか? なぜ、彼らはイエスを殺そうとしたのでしょうか? 子どものころ、この疑問が、わたしの中を駆けめぐっていました。そこで、この本を書こうと思いたったのです。本書を読んだり、読み聞かせてもらったりする子どもたちが、何らかの答えを見つけてくれれば幸いです。
──「はじめに」より
小学3、4年生以上向け。
◎女子パウロ会公式サイトLaudate 書籍の紹介:
→『イースター物語』
初版発行:2008年12月25日
もくじ
はじめに
1 イエスさま、ロバに乗って山をおりられる
2 イエスさま、神殿にある台をたおされる
3 ぶどう園とぶどう園ではたらく人、ユダヤの祭司長や学者たち
4 税金をどうする?
5 ラクダと小さな虫と、きたないおわん
6 数えてみよう
7 ひみつの話
8 ごちそうと ほこりだらけの足
9 記念の食事
10 ねむい、ねむいペトロ
11 夜の間に、こっそりさいばん
12 大あわてのペトロ
13 ひどい しうち
14 気の休まらない、そうとくのピラト
15 かんむりと十字架の王さま
16 イエスさま、十字架につけられる
17 もういいかげんにしてくれ
18 うれしい朝
19 歩いたり、話したり、……そしてびっくり!
20 ゆいうれいなんかじゃない
21 ぼくは、そんなこと信じない!
22 漁に出るペトロ
23 山よりも、もっと、もっと高く
読み聞かせのヒント
著者紹介
バブ・ハートマン
ボブ・ハートマンは、子どものころから物語を書き、パフォーマンス語り手として12年以上にわたって働いている。
大西洋の両側、すなわちアメリカのピッツバーグ子供博物館から、グリーンベルトやエディンバラ国際ブックフェスティバルを含む英国中の学校、書店で、聞き手を参加させるダイナミックな対話スタイルを取り入れる。
観衆を楽しませたり、読み聞かせをするための術を知りたい人のためには、実践的なワークショップを行ったりして活躍している。