はじめに
序章 被爆体験の継承──ナガサキを伝えるうえでの諸問題
〈継承〉を考えるための前提と3つの柱
なんのために伝えるか(目的)
第1章 「被爆体験」はだれが伝えるか
(1)被爆者と被爆体験者
(2)被爆2、3世
(3)非被爆者
(4)継承の担い手としてのマスコミ
(5)被爆した外国人
(6)「沈黙の語り部」被爆遺構や被災樹木
諸問題
(1)被爆体験を伝えたい人たちの「受け皿」
(2)被爆者間の意識のずれ
(3)被爆者と非被爆者(後継者)間の意識のずれ
(4)後継者としての若者たち
(5)マスコミ
(6)被爆遺構
第2章 「被爆体験」のなにを伝えるか
3つの具体的な「なかみ」
諸問題
(1)「被爆体験の継承」とか「ナガサキを伝える」とは
(2)被爆体験は「むかし話」か
(3)被爆地ナガサキの「被害と加害」
(4)戦争と原爆(戦争体験と被爆体験)
(5)長崎という街
(6)ヒロシマとナガサキは同じか
(7)被爆者は、聞き手を変えることができるか
(8)「平和宣言」と「平和への誓い」
(9)核廃絶を妨げるもの──核抑止論
第3章 「被爆体験」をどう伝えるか
諸問題
(1)どうすれば、被爆者の体験を自分の問題にできるか
(2)被爆体験は、なぜ「風化」するか
(3)やらされる平和学習
(4)平和教育の必修化は
(5)被爆体験の世界化を
(6)「原爆」が、1日に1回頭をよぎるか
(7)被爆の実相を学ぶための公的施設のあり方は
(8)「被爆体験」継承活動の模索
(9)ヒロシマ・ナガサキの継承事業
資料1. 私の被爆体験講話──何をどのように伝えているか
資料2. 私の被爆体験講話は、どのように受けとめられているか
資料3. 「被爆体験の継承」という表現の初出について
資料4. 被爆都市市長の不可解な発想〜五輪招致表明あまりに唐突
資料5. 被爆体験講話で受ける質問
資料6. 明日への伝言(山川啓介作詞、いずみたく作曲)
おわりに