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小さな徳

名作『ある家族の会話』の前に発表され、カルヴィーノも大絶賛した現代イタリアを代表する作家のエッセイ集。海外文学コレクション「須賀敦子の本棚」第3巻。
型番 978-4-309-61993-4
販売価格 1,944円(税込)
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  • ナタリア・ギンズブルグ 著

  • 白崎容子 訳

  • 四六判変型 上製

  • 168ページ

  • ISBN978-4-309-61993-4

  • Cコード:C0398

  • 河出書房新社


この人の作品に出会わなかったら、自分は一生、ものを書かなかったかも知れない。――須賀敦子

名作『ある家族の会話』の前に発表され、カルヴィーノも大絶賛した現代イタリアを代表する作家のエッセイ集。獄死した夫との流刑地の日々をつづった「アブルッツォの冬」、『ユルスナールの靴』とイメージの重なる「ぼろ靴」、友みなが不在の夏の日に自死したパヴェーゼの思い出「ある友人の肖像」など珠玉の11編。

第一部、第二部とも、とりわけフィナーレに近づいたあたりに、ときおり息をのむような感動が、ひっそり待ち受けていることに気づかされる。張りつめた緊迫感。そしてそれと同居する密度の濃いリリシズム。緊張と抒情のみごとな融合は、読者として見逃したくない、本書の最大の魅力のひとつだろう。(「訳者あとがき」より)

初版発行:2018年10月30日

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もくじ


著者序文

第一部
アブルッツォの冬
ぼろ靴
ある友人の肖像
イギリスに捧げる賛歌と哀歌
メゾン・ヴォルペ
彼と私

第二部
人間の子ども
私の仕事
沈黙
人間関係
小さな徳

  訳者あとがき
  解説、あるいは人の口から出る言葉 池澤夏樹

著者紹介


著者:
ナタリア・ギンズブルグ(Natalia Ginzburg)
イタリア、パレルモに生まれ、トリノで育つ。
幼少時から詩作を始め、高等中学校時代には短編小説に才能を発揮する。
反ファシズム活動家レオーネ・ギンズブルグと結婚し、1940年から3年間を夫の流刑地アブルッツォ州の村で過ごす。
42年、最初の小説『町へゆく道』を刊行。夫が獄中死を遂げた後、ローマとトリノで出版社エイナウディを拠点とし、小説の執筆やブルーストの翻訳などに勤しむ。
再婚したガブリエーレ・バルティーニとローマに転居後は戯曲にも創作の幅を広げた。
57年、小説『ヴァレンティーノ』でヴィアレッジョ賞、63年『ある家族の会話』でストレーガ賞。そのほか書簡を軸とした小説『モンテ・フェルモの丘の家』『マンゾーニ家の人々』、エッセイ集『決して私に問うてはならない』、インタビュー集『自分のことを語るのは難しい』など著作多数。

訳者:
白崎容子(しらさき ようこ)
東京生まれ。東京外国語大学修士課程修了。
1972〜73年にローマ、2002〜03年にフィレンツェとローマに留学。元慶應義塾大学文学部教授。
訳書にG・ロダーリ『二度生きたランベルト』、M・プラーツ『官能の庭』『ローマ百景』(ともに共訳)、『ピランデッロ短編集 カオス・シチリア物語』(共訳、第1回須賀敦子翻訳賞受賞)、『ウンベルト・エーコの〈いいなづけ〉』など。著書に『トスカ――イタリア的愛の結末』など

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