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藍の水

型番 201190
販売価格 2,000円(税込)
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  • 押田成人 著

  • 天地22.0cm×左右15.5cm 並製

  • 217ページ

  • 思草庵


まえがきより

私の友人で、小川君という詩人がいました。彼は、庵をいとなむ夢を持っていて、その庵を、天地思草庵、と呼んでいました。私にはこの名が気に入りました。身体の弱い彼は、どこかで、一草を思う天地の心、に触れたのでしょう。そんな心は、踏みつけられる雑草だけが知っています。
私は、何が機縁だったのか、人来たり、人去りゆく、一つのながれの地表で生きています。標高三千尺のその地表で、出来事のままに、ものを思います。そのながれは、おのずからに生まれ出て来た、深淵に向かって深まりゆく、一つの心のようでもあり、一つの呼吸のようでもあります。この呼吸、この心は、時と所とを超えているようにも思われます。思いがけなく、お生命に打たれた者が、思いがけなく、人にかくれて流れてゆく流れの、一つの小さな淵、のようでもあります。
雑草たちに起こる現象なのでしょうか。
この山麓には、いくつかの湧き水があって山肌を伝わって流れてゆきます。真夏の真昼のひと時ばかりは、白い光が輝きますが、そのような季節でも少し太陽が傾くと、水には藍の光が香りたつのです。秋になって、山野が紅葉で燃えても、冬になって、白雪で蔽われても、常にそこには、この、言いがたい光がしみわたります。遠い昔にさかのぼる因縁なのでしょうか。
田んぼの泥から上がって、このながれで顔や身体を洗っていると、よきもあしきも、生き身に運びきれない、かずかずのすべてのことが、藍の水に染まってゆくように思われます。きたないものをさえ染めてゆく、この水を、この上なく 愛しいもの と思います。

昭和52年10月 著者

初版発行:1977年12月15日
第五版発行2004年3月25日

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もくじ


 まえがき

第一楽章 山の藍
 雪宴
 同棲考
 芽ぶき
 山の藍

第二楽章 狭いみち
 狭いみち
 日本、残ります
 道
 彼岸の声
 五十四番
 こぶつき禅
 ミサより栗

第三楽章 文明的虚像
 萱屋根の遺訓
 もぐら
 一番教師
 枯葉
 若い人々の悲劇
 虚像の奥

第四楽章 不思議な流れ
 目あきゆえに
 感謝します、とは言えない
 江戸っ子
 無心の打球
 南方より微風ありき
 不思議な流れ

 あとがき

著者紹介


著者:
押田成人(おしだ しげと)
大正11年生まれ。旧制一高卒業後に洗礼を受け、
昭和18年応召。
昭和26年から修道生活に入る。
平成15年11月6日帰天。

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