- 女子パウロ会 編
- 165ページ /四六判 上製(ハードカバー)
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0540-3 /Cコード:C0016
「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。」
マタイ福音書25章40節のみことばを、マザー・テレサは生涯にわたって生き抜いた。
彼女はインドのカルカッタに神の愛の宣教者会を創設し、全世界のあらゆる意味での貧しい人々のためにその生涯をささげつくした。
路上で死にゆく人、孤児たち、ハンセン病の患者、未婚の母、孤独にさいなまれる人々など、マザーの心はいつでも、どこでも貧しい中でも特に貧しい人々に開かれていた。
いろいろな立場の人々がマザーのもとを訪れ、手紙を送り、そして招いた。
この本はマザーに接した二十人の人々の貴重な体験、感動の記録です。
すでによく知られているマザーのことばが、いつ、だれに、どのような状況のもとに言われたのかを知り得る場面もたくさんあります。
「愛とは何か? 仕えるとは何か?」ということについて、深い感動とともに改めて考えさせてくれる一冊です。
もくじ
マザー・テレサの瞳
心は貧しい
貧しい人は偉大
百八十度の転換
わたしの名前はマザー・テレサ
握手
心にしみる日々
天国で会いましょう
存在そのものがメッセージ
燃え上がった福音のエネルギー
二ばんめのコムニオン
病人はいます。でも差別されるはずの人はいません
あなただけのいのちではありません
赤いじゅうたんの上を歩くのは嫌です
一人ひとりが大切なのです
あなたがイエス様の愛で輝けば……
失うものは何もない
あなたはいい人を連れてきてくださいました
この子は司祭になりたいといってます
最後のクリスマスイヴ
愛は待ってくれません
わたしたちの愛する母の葬儀に際しての弔辞
本物は一致をもたらす──土井たか子 マザー・テレサを語る──
マザー・テレサの主な年譜
著者紹介
茨木のり子(著名『倚りかからず』から)
白柳誠一(枢機卿)
粕谷甲一(カトリック司祭)
アンドレ・ボーガルト(スクート会司祭)
澤田和夫(カトリック司祭)
草野知恵子(ボランティア)
千葉茂樹(日本映画学校副校長・映画監督)
大瀧玲子(聖パウロ女子修道会会員)
白井詔子(聖パウロ女子修道会会員)
ジーン・ファローン(メリノール女子修道会会員)
岡宏(カトリック司祭)
関屋スミ子(看護婦)
川本義隆(元『広島平和記念資料館』館長)
高塚延子(特別養護老人ホーム『さわらび苑』常務理事・ノートルダム清心女子大学教授)
平井章(社会福祉法人『十字の園』理事長)
岩岡佳(主婦)
枝見太朗(『富士福祉事業団』理事長)
ハリ・サラン・タパ(インド料理店ゼネラルマネージャー)
片柳弘史(イエズス会司祭)
新谷のり子(歌手)
五十嵐薫(特定非営利活動法人『レインボー国際協会』代表)
シスター・ニルマラ(神の愛の宣教者会総長)
土井たか子(社会民主党党首・衆議院議員)
【コルカタの聖テレサ:マザーテレサ (Mother Teresa)とは】
1910年 スコピエ(現在のマケドニア)で生まれる
1928年 ダブリン所在のロレット修道会に入会
1948 年 カルカッタで「神の愛の宣教者会」を創設するため、ロレット修道会を退会。
──貧しい人びとの中で最も貧しい人への奉仕が彼女の生涯の仕事となった。
1979年 ノーベル平和賞を受賞
1997年の没後直ちに列聖調査が開始
2003年 列福
2016年 列聖、聖人と認定される。
→女子パウロ会公式サイトLaudate:特別企画「マザー・テレサ」