- トルストイ 著 /小沼文彦 編訳
- 330ページ /B6判 並製(ソフトカバー) 【改訂版】
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0291-4 /Cコード:C0097
毎日、短いことばによって瞑想し、人生の意味を深く味わっていくために。
トルストイ自身が、自分の生涯の業績はこれのみで十分と言ったほど、精魂かたむけて記した365日のことば。
訳者「あとがき」より──
ここに訳出した『ことばの日めくり』は、吹雪でとざされたアスターポヴォの寒駅で息を引き取るまで、その校正刷を手放さなかったと言われる、
古今東西の聖賢哲人の思想の精華の集大成である。
テキストは、トルストイの目にふれたかぎりの偉大な先人たちの簡にして要をえた不滅の金言とトルストイの言葉を、一年、365日に系統的に配分し、7日目ごとに、その週のしめくくりとして「週末の読みもの」にふさわしい短編を添付した膨大なもので、80年生涯をついやして最後に到達したトルストイの信念を図式化したものである。
もとより、これは全訳してそのままの形で読者の前に提示して、読者の判断にすべてをお任せするのが訳者の義務であり、最も望ましいことであるにはちがいないが、なにぶんにも大部なものなので、トルストイの言葉だけに限定して適宜抜粋して形をととのえることにした。
もくじ
ー月
二月
三月
四月
五月
六月
七月
八月
九月
十月
十一月
十二月
訳者あとがき
訳者紹介
小沼 文彦(こぬま ふみひこ)
ロシア文学者。
1916年、埼玉県浦和市に生まれる。
慶応大学文学部卒業後、政府留学生としてブルガリアのソフィア大学ロシア文学科に入学。
卒業後、同地で約10年間ロシア文学を研究し、帰国後、金沢大学、中央大学でロシア文学を講じた。
日本翻訳者協会会員。日本文芸家協会会員。
主要訳書:
『ドストエフスキー全集』がある。