- 佐藤初女 著
- 128ページ /B6判 並製(ソフトカバー)
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0475-8 /Cコード:C0095
おいしいものは心の扉を開きます。
「食」はいのちと確信し、自らの重い病気も食べ物で治してしまった初女さんは、訪れる人をまるごと受け入れ、おいしい手料理でもてなします。
だから皆元気になって帰るのです。
食生活を楽しく豊かにする、料理の心とわざを語った本。
「はじめに」より──
わたしは「食」をいのちと思っています。
食べることが好きなので、以前はおいしく食べたい、おいしく食べることは栄養につながる、という気持ちが優先していたようです。
それをいのちとして考えるようになったのはいつごろからかはっきりしませんが、映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第2番」に出演することが決まり、撮影に入ってスタッフと寝食をともにするころから、しだいに強くそう思うようになりました。
映画が完成し、上映に伴って多くのかたに出会い、お一人お一人からいただくメッセージの中から、今まで以上にその確信を持つようになりました。
・・・・・・
この本ではわたしが先人からいただいた貴重な「食哲学」、そして七十有余年の生活体験の中からお伝えしたいことをまとめることに努めました。
これが次代を継ぐかたがたのために、なんらかの道しるべとしてお役に立てばうれしく思います。
全国学校図書館協議会選定図書
初版発行:1997年6月30日
17刷発行:2009年8月24日
もくじ
お話……食は「いのち」
おいしく作って一緒に食べれば
『自然』
生かされているいのち
三抱えの花
子どもの心と自然のいのち
疲れた心をいやす自然
いのちの移し変え
「森のイスキア」の由来と働き
不思議な夢
『料理』
瑞穂の国のわたしたち
4ヵ国人向けの献立は?
手作り料理の違いは、ここ
お料理好きですか?
捨てることへの抵抗
高価な台所道具ではなくても
『歓待』
人を迎えるとき
秋の日の訪問客
苦しみを乗り越えるには
「森のイスキア」のお餅つき
対談……
木崎さと子&佐藤初女
一人一人との出会いを大切にして
エッセイと料理
「森のイスキア」の食卓で
著者紹介
佐藤 初女(さとう はつめ)
1921年 青森に生まれる。
1983年 「弘前イスキア」を創設。
1992年 「森のイスキア」を開設。
苦しむ人、弱い立場にいる人をはじめ、助けを求めて訪れるすべての人を迎え入れ、おいしい手作り料理と、生活をともにすることにより、元気づけている。
映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第2番」に出演。
現在、多様な団体からの求めに応じ、講演会や料理の講習会など、若者から高齢者まで幅広いかかわりを持ちながら、全国的に活動中。
(社)ガール・スカウト日本連盟監事。青森明の星高等学校同窓会会長。
(社福)藤聖母弘前清水ホーム後援会会長。
主な著書:
『おむすびの祈り──〈いのち〉と〈癒し〉の歳時記』(PHP研究所)。