- パウロ・グリン 著 /大和幸子 編
- 311ページ /A5判 並製(ソフトカバー)
- 聖母の騎士社 発行
- ISBN978-4-88216-367-1 /Cコード:C0016
怜子は福音を読む中で、ナザレのマリアに出会い、勇気づけられました。
カトリック信者でもない報道関係者たちが、彼女を「蟻の街のマリア」と名付けたのも、そのことを理解しての上だったのでしょう。
新聞紙上で、あるいは、映画、宝塚歌劇団でも怜子の生涯が取り上げられたのも、単にカトリック信者やクリスチャンのみならず、多くの人々の共感を得たからではないでしょうか。
この本を通して、大勢の方々にエリザベト・マリア北原怜子の生きざまを知っていただき、一日も早く福者、そして聖人として認められる日が来ますよう皆様と共に祈っております。
──著者「まえがき」より
※本書は1995年10月、カトリック登美が丘教会発行の「蟻の街の微笑」を復刻、再版したものです。
初版発行:2016年2月11日
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もくじ
推せんのことば
まえがき
第一章 混沌の淵
ドゥーリトルと東京ローズ
鳶が鷹を生んで
江戸の花々
東京大空襲の夜
慰めも空しく
桜花散って
耐えがたきを耐え
農民学者
戦争裁判
第二章 動く神の霊
山の手のマリア像
神道・女性・聖霊
愛の摂理
東洋のテムズ川
ポーランドの托鉢修道士
小沢会長と松居先生
完全主義者
希望の街
隅田川にふく嵐
バタヤ泥棒の決闘
夜は暁よりも好ましく
第三章 初穂
青い五月の柳
初めての屑拾い
水溜まりに輝く星
善さんが笑った
蟻の街のマリア
マニラ、死の行進
女浦島の帰郷
やくざとキリストの杯
第四章 新しいエルサレム
「蟻の街の子供たち」を著す
リサイクルのさきがけ
バタヤ神父
ほほえみの祈り
一粒の小さな麦
球根が干からびるように
松や竹のように
新しい土地を目指して
侘び・無・福音
参考資料
著者紹介
パウロ・アロイジウス・グリン(Paul Aloisius Glynn)
マリスト修道会司祭。
1928年オーストラリア・リズモア生まれ、1953年 司祭叙階。
1955年 来日。
以後、滞日21年、カトリック大和高田教会、カトリック奈良教会を経て、
カトリック大和八木教会の主任司祭を務める。
帰国後、シドニー、セントジョセフ・カレッジに勤務。
現在、シドニーにて執筆活動と黙想指導に携わっている。
邦訳された著書に「長崎の歌」、「癒された人々」、「和解」、「サムライの如く−トニ・グリン」がある。
尚、原書および翻訳書から得られた収益は、
貧しい人々、困難な生活を強いられている人々に贈り続けられている。