- 脇田晶子 著 /岩淵慶造 絵 /今道瑤子 監修
- 131ページ /A5判 上製
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0567-0 /Cコード:C8016
ペトロとならんで、キリスト教会の二本の柱とも呼ばれるパウロ。
この本は、この使徒パウロの手紙と使徒言行録をもとに、パウロの生涯とその教えをわかりやすく語ってくれます。
歴史的・宗教的背景を簡単に説明しながら、現代聖書学の視点で、聖書が意図するメッセージの中心をしっかりととらえた書です。
岩淵慶造氏の力強いイラストが、パウロをもっと身近に感じさせてくれます。
さらに、表紙の裏には、パウロの時代の地中海周辺地図が入って、理解を助けてくれます。
対象は小学校高学年からですが、大人の方にとってもやさしい聖書入門として読んでいただける一冊です。
小学校中級以上向けです。
全国学校図書館協議会選定図書
初版発行:2003年6月15日
もくじ
まえがき
パウロの生い立ちとステファノの殉教
国際都市タルソスに生まれたパウロ
イエスの宣教と十字架の死
ステファノの殉教
迫害者から一転、弟子になる
ダマスコの旅のとちゅうで
洗礼を受け、イエスの弟子に加わる
アラビアへ、そしてふたたびダマスコへ
バルナバの友情
シリア州アンティオキアの教会
最初の大冒険に向けて
バルナバとサウロを宣教に送りだしなさい
キプロス島から小アジアにわたる
ピシディア州のアンティオキアで
高原の町イコニオン
神々とまちがえられる
デルベで宣教してシリアのアンティオキアに帰る
教会内の対立と使徒会議
考えのちがい
エルサレムの使徒会議
アンティオキア事件
第二回宣教の旅
バルナバと別れてシラスといっしょに
ガラテヤ地方の宣教
海をこえてヨーロッパへ
フィリピで牢につながれて
テサロニケからベレアへ
神々の都アテネ
コリントにとどまって
第二回宣教の旅の終わり
第三回宣教の旅とエフェソの町
テトスを連れて
宣教の拠点となったエフェソ
方々の教会に手紙を書く
エフェソで起きた騒動
ローマに行きたい
トロアスでの徹夜の祈り
別れのあいさつ
キリストのためにとらえられ
エルサレムに到着して
宮でとらえられて
ローマ兵にわたされる
ユダヤ衆議会の法廷に立つ
カイサリアへ送られる
総督の交替
ヘロデ・アグリッパ二世の前で
ついに帝国の都ローマへ
あらしにもまれる航海
マルタ島に上陸
マルタ島からローマへ
逃亡どれいオネシモ
殉教までの日々
二年後の自由
ふたたびとらえられて
殉教
著者紹介
著者:
脇田晶子(わきた あきこ)
白百合短大国文科卒業。
聖パウロ女子修道会シスターとして、長年単行本の編集に携わり、児童向けに聖書関係の本も
『旧約聖書物語』『新約聖書物語』など多数執筆している。
画家:
岩淵慶造(いわぶち けいぞう)
商業デザインに携わったのち、画家として数多くの挿絵や絵本を描く。
東京都在住。
作品:
挿絵『賢者のおくりもの』『しあわせなろばのメシャク』<名探偵シャーロック・ホームズ全集>
絵本『あめあがりのやくそく』など。