- 百瀬文晃 著 /池田雅彦 装幀・装画
- 360ページ /B6判 並製(ソフトカバー)
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0539-7 /Cコード:C0016
FEBC(キリスト教ラジオ放送局)の夜の番組で、26回にわたって放送された講話。
著者がこの放送で念頭においたのは、夜遅くラジオに耳を傾ける人、ひとりぼっちで生活している人、お年よりや、体の不自由な人、病気療養中の人、入院している人、イエスに出会いたいと望む人などが、少しでも聖書を学ぶ機会をもち、イエスに出会い、それをとおして慰めと勇気を見いだすことができれば……という願いをこめて語りかけたものです。
もくじ
1.イエスのもたらす変革 ヨハネの問い イエスの答え 新しい出発
2.弟子たちの召命 ガリラヤの漁師たち 若い弟子たちの求め イエス・キリストとの出会い
3.中風の人のいやし 中風の人と仲間たち イエスの語る創造のことば 罪の支配からの解放
4.罪びとたちとの食事 徴税人 ともにする食事 神のいのちの共有
5.種まきのたとえ 神のみことば もたらされる実り 種の成長の不思議
6.さいわいな人々 心の貧しい人々 悲しむ人々 心の清い人々
7.創造主への信仰 空の鳥と野の花のたとえ 生き方の決断への呼びかけ その検証のしかた 心の奥にある憧れ
8.天の父への信頼 「求めなさい」 太陽の光
9.罪の女のゆるし ファリサイ派の人の罪の女 罪のゆるしの論理 ひたむきな心
10.羊飼いのたとえ 失われた羊のたとえ よい羊飼い 信頼の祈り
11.放蕩息子のたとえ 身をもちくずす息子 父親の心 父である神
12.祈りとは何か 祈るイエスの姿 祈りとは何か 「アッバ、父よ」
13.主の祈り 主の祈りの構造 互いのゆるし キリストとともに祈る
14.パンのふやし 物語の背景 人間にとっての糧 主の晩餐
15.イエスとはだれか イエスの問いかけ イエスに訪れた転機 弟子たちの心がまえ
16.イエスに従うこと 金持ちの青年の挫折 従う者の報い ヤコブとヨハネ
17.まごころ もっとも重要な掟 やもめの献金 ベタニアの女の香油
18.最後の晩餐 過越の食事 原始教会の聖餐式 神の国の先取り
19.ゲッセマネでの祈りイエスのおそれ 苦しむ神のしもべ 「信仰の祈り」
20.イエスの裁判 最高法院での裁判 ペトロの否み 総督ピラトの裁判
21.イエスの死 十字架刑 イエスの叫び イエスとともに苦しむ
22.空の墓 空の墓の物語 「死者の復活」の思想 与えられた希望の保証
23.エマオへの道で 旅の物語 ともに歩むイエス ともに食事するイエス
24.マグダラのマリア 復活の夜明け マリアの見いだしたもの イエスの愛
25.不信仰のトマス 聖霊の授与 失われた者を探すイエス イエス・キリストへの信仰
26.不思議なすなどり 弟子たちの徒労 イエスの語る創造のことば ともにする食事 愛の告白
あとがき
著者紹介
百瀬 文晃(ももせ ふみあき)
1940年 東京生まれ
1961年 イエズス会入会
1970年 フランクフルトにて司祭叙階
フランクフルト・聖ゲオルグ神学大学で神学博士号取得
主な著書:
『イエス・キリストを学ぶ』,『キリストを知るために』,『キリストとその教会』(サン・パウロ),
『キリスト教に問う−65のQ&A』,
『キリスト教の輪郭』(女子パウロ会) 訳書『キリスト教とは何か』カール・ラーナー著(エンデルレ書店)