ふたり(マリアとヨセフ)がしあわせな気持ちで、けっこんの日を待っていた、ある日のことです。
とつぜん、天使ガブリエルはマリアの家にあらわれたのです。
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み使いはマリアにあいさつしました。
「お喜びください、神さまのめぐみでいっぱいのかた。
主はあなたとともにいらっしゃいます。
あなたは、女のなかでだれよりもしあわせなかたです。」
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マリアがエリサベトの家についてあいさつしたとき、エリサベトは、おなかのなかで赤んぼうが喜びおどったように感じました。
同時に、マリアが救い主の母に選ばれたこともわかったのでした。
エリサベトは走りよっていいました。
「ああ、女の人のなかでだれよりもめぐまれたかた、あなたのなかに宿られたおん子も、めぐみに満ちていらっしゃる。
わたしのような者が、なぜ、主のお母さまのご訪問をいただいたのでしょう。
もったいないことです。
あなたのごあいさつが聞こえると、わたしの子は、わたしのおなかのなかでおどりました。
神さまのおことばを信じたあなたはしあわせ。」
→『新約聖書物語』