- エツァルト・シャーパー(Edzard Schaper)著 / 阿部 祐子 訳
- 104頁 /新書判(174mm×109mm)並製
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0829-9 /Cコード:C0297
「オールを漕ぐベンチは甲板の下にあって、そこは絶えず……真っ暗でした。
しかしその闇のおかげで、星の光を見ることができたのです。」
キリスト誕生を告げる星の光を見た若き王は、『王の中の王』への贈り物を携えて礼拝の旅に出る。
その道中、彼は貧しい人々や苦しむ人々に駆け寄り、用意した贈り物をすべて彼らに差し出してしまう。
苦難と不幸に満ちた30年以上の過酷な旅路の果てに、無一物の王が出会えたのは、十字架に付けられた
主イエス・キリストだった。
――そこでささげることのできた、かけがえのないものとは。
この小説について、ドイツの原出版社は、第二の『星の王子さま』と紹介しています。
星の光が小さな王を照らし続けたように、共に苦しみ、あわれんでくださる神の愛が、
どうかこの本を読んでくださった方の心に届きますように。
初版発行:2022年5月5日
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もくじ
一 旅立ち
二 出会い
三 手放す
四 ガレー船
五 礼拝
訳者あとがき
著者紹介
エツァルト・シャーパー(Edzard Schaper)
1908年、プロイセン(現ポーランド)オストロボ生まれ。
19歳で最初の小説を出版。ドイツ、デンマーク、エストニア、フィンランドに移住。
ナチス政権とソビエト連邦から死刑宣告を受け、逃亡先のスウェーデンにて二重スパイ容疑で拘束される。
1947年以降スイスに移住。約70作の小説や多くの物語、考察、演説を遺した。
1984年没。
訳者紹介
阿部 祐子(あべ ゆうこ)
獨協大学外国語学部卒業。
東京都立川市在住。