- 亀崎善江 著
- 256ページ /B6判 並製(ソフトカバー)
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0576-2 /Cコード:C0095
女医で、荻野吟子賞を受賞したシスターが、東ティモールの独立前後の動乱と貧しさと抑圧のなかで信仰深くけなげに生きる村人たちに10年間続けた医療奉仕をとおして見つけた、美しい人間のすがたを描いた感動の記録。
もくじ
潜入、初めての医療視察
ロロサエの降りそそぐ国
結核、皮膚病、マラリアとの闘い、レントゲン機を持ち込んで
苦悩する現地の教会
聖霊に満ちた地、フィロロ
センチメンタル・ジャーニー
つらい雨季を耐える人々とともに
東ティモールの春?
修道院による識別の旅、「ティモールに来よう!」
AFMETの立ち上げ
「今、民兵が……」──独立前後の動乱
神の足音が聞こえる地
茜色に染められた夢
この書によせて 中野信子
あとがき
著者紹介
亀崎善江(かめざき よしえ)
聖母訪問会のシスター。医学博士。
1922年 神奈川県に生まれ、1947年に聖母訪問会に入会。
1962年 東邦大学医学部の衛生学教室で学位取得(医学博士)。
1961年から3年間 毎年2カ月、フィリピンのイサベラ州で医療奉仕。
1985年 福岡県の新田原聖母病院の内科医師として勤務、現在に至る。
1991年から2001年まで、13回東ティモールを訪問し、医療奉仕を続ける。
2002年度の荻野吟子賞を受賞。