- 高橋たか子 著
- 304ページ /四六判 上製(ハードカバー)
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0644-8 /Cコード:C0016
第一次・第二次世界大戦の前後、欧米の思想界に与えた清澄な感動は世紀を超えて、今も真摯に生きようとする男女を惹きつける──。
戦乱と迫害を避けつつ、亡命から亡命への生の中で互いの尊敬と熱愛のうちに神との合一を求めて純潔を誓い合った、哲学者ジャック・マリタンとその妻ライサの伝記。
初版発行:2008年2月15日
もくじ
まえがき
第一部
第一章 パリ・ソルボンヌでの出会い
第二章 植物園にて
第三章 ベルグソンをとおして
第四章 パリの家族四人
第二部
第一章 不思議な結婚
第二章 レオン・ブロワという男
第三章 ハイデルベルクと、ラ・サレットと
第四章 ヴェルサイユでの生
第五章 一つの時代
第六章 ムドンの集い
第七章 第二次世界大戦の前夜
第三部
第一章 亡命者たち
第二章 帰国、ふたたび出国
第三章 ライサ、ああライサ!
第四章 ジャック、いかに?
第五章 天上の教会の、歌
あとがき
著者紹介
高橋たか子(たかはし たかこ)
1932年 京都市生まれ。
1954年 京大文学部フランス文学科卒(ボードレール論で学士号)、大学院修士課程終了(モーリアック論で文学修士号)。
現在、神奈川県在住。
著書:
『空の果てまで』(田村俊子賞)、『誘惑者』(泉鏡花賞)、『天の湖』、『ロンリー・ウーマン』(女流文学賞)、『荒野』、『装いせよ、わが魂よ』、『恋う』(川端康成文学賞)、『怒りの子』(読売文学賞)、『亡命者』、『君の中の見知らぬ女』、『きれいな人』(毎日芸術賞)ほか多数。上記の作品は、『恋う』以外すべて長編小説。
フランスで、1980年代にわたって観想的な生活をしたことの実りとしての、
『土地の力』、
『始まりへ』、『内なる城について思うこと』など、霊的テーマの著作。
また、フランスにおけるマリア出現の土地を訪ねた
『巡礼地に立つ』。
最新のものとしては、短編連作型の長編小説『墓の話』。