- ウィリアム・ブレオー 著 /宮沢邦子 訳
- 167ページ /A6判 並製(ソフトカバー)
- 女子パウロ会発行
- ISBN978-4-7896-0756-8 /Cコード:C0116
目まぐるしい暮らしのなかで、さまざまなできごとに心が痛み傷つき、うめきながら、貧しく偽りのない心をさらけ出すとき、弱さのなかに神の力が働く。
<訳者「あとがき」より>
祈りとは聴くことだといわれます。
神に聴くすべ──けれどここでもいつものように、先ず神が聴いてくださる、ということもできます。
最高の聞き手でありたもう神に、偽りない心の思いを日々語るうち、語りつくせぬものと思えた心の傷も、遠い記憶も、もつれた思いも、いつか神のみこころの中に吸収されてまことの静けさが訪れ──
そこから他のだれのものとも違った、生ける神との独自な交わりが開けます。
この本がそのような交わりの一つのきっかけとなることを願っています。
初版発行:2015年6月10日
もくじ
気が散るとき
ゆるし
牧場のひばりによせる祈り
いのちにかかわる病をみて
存在の神秘
疲れはてて
夜の祈り
感謝
朝の祈り
学校教師の祈り
生と死
受諾
キリストを見る
約束
傷ついたキリスト
罪と弱さ
いのちへの願い
摂理によせて
ペトロの祈り
神のみまえに出て
疲れた人々のために
朝の奉献
病気の床で
キリストの導きをたたえて
ゆるしのために
神はいのちのがわに立たれる
希望
「あなたはわたしを知っておられる」
聴くための祈り
冷淡な人のために
偽りのない祈り
決断をくだすにあたって
腹を立てたあとの祈り
マリアに
神を感じたい
第二の世界の祈り
神への信頼
キリストの祈り
訳者あとがき
著者紹介
著者:
ウィリアム・ブレオー(William Breault, S.J.)
1962年、司祭叙階(イエズス会)。
神学、哲学のほか美術・演劇を専攻。アメリカでテレビ番組と、その他オーディオ・ヴィジュアルの企画制作、演劇の監督など広く活躍。
訳者:
宮沢邦子(みやざわ くにこ)
1963年、東京都立大学修士課程を修了。英米文学専攻。元常磐大学教授。
著書に『現代イギリス女性作家を読む』(共著)
『イギリス女性作家の半世紀』(共編著)(以上 勁草書房)。
訳書に『箱船からの祈り』『動物たちのコラール』『いのちのしるし』(女子パウロ会)
『もっとなにかが……』(篠崎書林)ほか。