- 菊地章太 著
- 246ページ /A5判 並製(ソフトカバー)
- サンパウロ 発行
- ISBN978-4-8056-4835-3 /Cコード:C0016
13世紀にイベリア半島の中ほどにあった
カスティーリャ・レオン王国の王アルフォンソ10世は、
聖母マリアをたたえる詩歌を集成した。
『聖母マリアのカンティーガ集』と通称される。
それは『聖母マリアの讃歌集』、あるいは『頌歌集』とも言われる。
カトリックでは『聖母マリア賛歌集』と記す。
本書は、信仰と芸術の遺産とも言える『賛歌集』の中から
5つの主題にふさわしい数篇のカンティーガを選んで読み解き、
主題ごとに魅力を探る。
初版発行:2020年1月30日
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もくじ
はじめに──信仰と芸術の遺産
第一章 カンティーガをめざすもの
一 アルフォンソ王の編纂書
二 カンティーガの諸本
三 カスティーリャの王の歌
四 聖母のトロバドールに
五 薔薇の中の薔薇
六 カンティーガの詩法とその起源
七 抒情詩のアル・アンダルス起源説
八 ガリシア=ポルトガル文学とのつながり
第二章 聖母の奇跡のカンティーガ
一 聖母奇跡集成への歩み
二 少女ムーサを迎えるため
三 物語の源泉とその展開
四 修道士の口から花が
五 罪にまみれた男の生涯
六 イベリアの宗教的心性
七 イベリアから西欧世界へ
第三章 聖地巡礼のカンティーガ
一 奇跡の生起するところ
二 南フランスの聖地にて
三 黒い聖母像の奇跡
四 生きつづける信仰
五 異端者のひそむ街
六 物語の典拠と生成過程
七 ローストチキンの鳴き声
八 港の聖マリアのもとへ
第四章 王の生涯のカンティーガ
一 葛藤と闘病の後半生
二 こらえがたいこの病
三 医師の処方もおよばない
四 アルフォンソ王の肉声
五 癒しと感謝の日々
六 失われた写本挿画
第五章 無原罪聖母のカンティーガ
一 聖母の純潔をたたえて
二 無原罪の御宿りの神学
三 マリアの生い立ちの物語
四 聖母の栄光のとき
五 聖母の七つの喜び
六 信仰と芸術の一大集成
あとがき
参考文献
第一章 カンティーガをめざすもの
一 アルフォンソ王の編纂書
二 カンティーガの諸本
三 カスティーリャの王の歌
四 聖母のトロバドールに
五 薔薇の中の薔薇
六 カンティーガの詩法とその起源
七 抒情詩のアル・アンダルス起源説
八 ガリシア=ポルトガル文学とのつながり
第二章 聖母の奇跡のカンティーガ
一 聖母奇跡集成への歩み
二 少女ムーサを迎えるため
三 物語の源泉とその展開
四 修道士の口から花が
五 罪にまみれた男の生涯
六 イベリアの宗教的心性
七 イベリアから西欧世界へ
第三章 聖地巡礼のカンティーガ
一 奇跡の生起するところ
二 南フランスの聖地にて
三 黒い聖母像の奇跡
四 生きつづける信仰
五 異端者のひそむ街
六 物語の典拠と生成過程
七 ローストチキンの鳴き声
八 港の聖マリアのもとへ
第四章 王の生涯のカンティーガ
一 葛藤と闘病の後半生
二 こらえがたいこの病
三 医師の処方もおよばない
四 アルフォンソ王の肉声
五 癒しと感謝の日々
六 失われた写本挿画
第五章 無原罪聖母のカンティーガ
一 聖母の純潔をたたえて
二 無原罪の御宿りの神学
三 マリアの生い立ちの物語
四 聖母の栄光のとき
五 聖母の七つの喜び
六 信仰と芸術の一大集成
あとがき
参考文献
著者紹介
菊地章太(きくち のりたか)
1959年、横浜市生まれ。
筑波大学卒業後、トゥールーズ神学大学高等研究院留学。
東洋大学教授。文学博士。
著書に『奇跡の泉へ──南ヨーロッパの聖地をたずねて』(サンパウロ)、『姿を変えたキリスト──みなし子を育てたシスターたち』(春風社)、『ユダヤ教 キリスト教 イスラーム』『エクスタシーの神学』(以上、ちくま新書)、『悪魔という救い』(朝日新書)、『魔女とほうきと黒い猫』(角川ソフィア)ほか。
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