第2バチカン公会議に大きな影響を与え、
「現代のための聖人」とも評される、
J・H・ニューマンの足跡をたどる──
ニューマンは司祭に叙階された時、
「私は死ぬまで人々の霊魂に対して責任を持つ」と心に決めました。
ところが、その後の65年の人生は苦しみの連続でした。
それはニューマンの考えがあまりに時代に先んじていたためでしょう、
同時代人からは十分に理解されず、また、
真理の前にあっては一切妥協することのなかった
彼自身の生き方のためでもありました。
──「はじめに」より「私は死ぬまで人々の霊魂に対して責任を持つ」と心に決めました。
ところが、その後の65年の人生は苦しみの連続でした。
それはニューマンの考えがあまりに時代に先んじていたためでしょう、
同時代人からは十分に理解されず、また、
真理の前にあっては一切妥協することのなかった
彼自身の生き方のためでもありました。
巻末にニューマンの神学・思想に関する解説≪阿部仲麻呂・記≫を収録。
初版発行:2021年7月20日
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目次
推薦のことば
はじめに
宗教へのめばえ
宗教的な回心
オクスフォード大学に入る
英国国教会の司祭になる(二四歳)
イングランドの英国国教会とカトリックの状況
オクスフォード運動(三二歳)
カトリックへの開眼
聖マリア教会の辞任決断(四一歳)
カトリックへの転会決意(四四歳)
カトリック教会への入会
カトリックとなって(四四歳)
『キリスト教教義発展論』の問題
カトリック司祭叙階(四七歳)
アイルランドのカトリック大学総長になる(五三歳)
教会における「信徒」についての論争(五八歳)
『アポロギア』──わが生涯の弁──
『ゲロンシアの夢』(六四歳)
晩年──得られた平穏な生活
教皇の不可謬問題(七三歳)
枢機卿に選ばれる(七八歳)
最晩年の日々
ニューマンについての後記
ニューマンと聖フィリポ・ネリ
ニューマンの列福(二〇一〇年九月一九日)
ニューマンの列聖(二〇一九年)
日本とニューマン
日本で知られたニューマンの祈りと賛美歌
あとがき
参考文献
ニューマンについての解説──恩恵論の視点から(阿部仲麻呂)
はじめに
宗教へのめばえ
宗教的な回心
オクスフォード大学に入る
英国国教会の司祭になる(二四歳)
イングランドの英国国教会とカトリックの状況
オクスフォード運動(三二歳)
カトリックへの開眼
聖マリア教会の辞任決断(四一歳)
カトリックへの転会決意(四四歳)
カトリック教会への入会
カトリックとなって(四四歳)
『キリスト教教義発展論』の問題
カトリック司祭叙階(四七歳)
アイルランドのカトリック大学総長になる(五三歳)
教会における「信徒」についての論争(五八歳)
『アポロギア』──わが生涯の弁──
『ゲロンシアの夢』(六四歳)
晩年──得られた平穏な生活
教皇の不可謬問題(七三歳)
枢機卿に選ばれる(七八歳)
最晩年の日々
ニューマンについての後記
ニューマンと聖フィリポ・ネリ
ニューマンの列福(二〇一〇年九月一九日)
ニューマンの列聖(二〇一九年)
日本とニューマン
日本で知られたニューマンの祈りと賛美歌
あとがき
参考文献
ニューマンについての解説──恩恵論の視点から(阿部仲麻呂)
1.「聖性」の見直し──今日、ニューマンを再評価することの意義
2.三位一体の神との出会い
3.「神の恩恵」と教父たち
4.「啓示=受肉=自己譲与」と救済史
5.「聖霊によるつつみこみ」の視座における神と人間との関わりの重要性
6.ニューマンとアレクサンドリア学派の神学──思想背景の概観
7.現代神学に影響を及ぼしたニューマンの思想──影響史的な外観
8.人格的な愛にもとづくコミュニケーションの積み重ねによる成熟
9.ニューマンが生きた時代の社会的背景
10.ニューマンの神経験──「聖霊の内在」の強調と「想像力」の重視
11.日常の恵みの深まり──穏やかなる喜びの醸成
12.ニューマンを理解するための今後の展望
2.三位一体の神との出会い
3.「神の恩恵」と教父たち
4.「啓示=受肉=自己譲与」と救済史
5.「聖霊によるつつみこみ」の視座における神と人間との関わりの重要性
6.ニューマンとアレクサンドリア学派の神学──思想背景の概観
7.現代神学に影響を及ぼしたニューマンの思想──影響史的な外観
8.人格的な愛にもとづくコミュニケーションの積み重ねによる成熟
9.ニューマンが生きた時代の社会的背景
10.ニューマンの神経験──「聖霊の内在」の強調と「想像力」の重視
11.日常の恵みの深まり──穏やかなる喜びの醸成
12.ニューマンを理解するための今後の展望
著者紹介
柳沼千賀子(やぎぬま・ちかこ)
1955年 福島県二本松市生まれ。
桜の聖母短期大学英語科卒業。
上智大学大学院神学研究科神学専攻博士前期課程修了。
日本ニューマン協会会員。
カトリック二本松教会所属。
訳書:
『マンマ・マルゲリタ』ドン・ボスコ社、2006年
『レクチオ・ディヴィナ』夢窓庵、2009年
著書:
『聖フィリポ・ネリ』ドン・ボスコ社、2010年
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