- 教皇フランシスコ 著 / 宮内毅 訳
- 72頁 /四六判 並製
- カトリック中央協議会 発行
- ISBN978-4-87750-247-8 /Cコード:C0016
祭儀をよりよいものにしようとする努力だけでは、たとえそれが称賛に値するものであったとしても十分ではないのです。
また、それはより深い内面性を求めるだけでも不十分です。
内面性は、キリスト教の神秘の啓示を受けなければ、空虚な主観性に陥ってしまう危険性があるのです。――本文より
「象徴的な行為」に参与する能力を失ってしまった現代人に対し、キリスト教の祭儀がもつ真実の美しさに対する驚きを
再び呼び覚ますよう促す、典礼的養成についての使徒的書簡。
ミサへの参加の根底にある、わたしたちをご自分のもとに集めたいというキリストの強い望みに気づくよう招いたうえで、
自己の内面だけにとらわれたり、救いは自身の努力によって獲得するものと考えたりする、
「霊的な世俗性」の解毒剤としての典礼の意義を説き、人格主義の高まりによる両極端の逸脱に警鐘を鳴らす。
【原文の発表年月日】2022年6月29日
初版発行:2023年12月8日
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もくじ
わたしはせつに願っていた
典礼―救いの歴史における「今日」
典礼―キリストとの出会いの場
教会―キリストのからだの秘跡
典礼の神学的意義
典礼―霊的な世俗性の解毒剤
キリスト教の祭儀の真の美しさを日々再発見する
過越の神秘を前にしての驚き―典礼行為の本質的部分
熱心で生き生きとした典礼的養成の必要性
祭儀の法
注
あとがき
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