- 光延一郎 編著
- 568ページ /B6判 並製(ソフトカバー)li>
- サンパウロ 発行
- ISBN4-8056-3902-4 /Cコード:C0016
現代の世相において、信仰者たちの士気=モラルは、いまだ揺るぎないか。
本書は、2004年、「キリスト教と倫理?」のテーマで開催された上智大学神学部夏期講習会の講演集です。
あいまいになりつつあるキリスト者としての行動基準を今一度、グローバル化・紛争・性と生命などのキーワードから見渡し、教導者や神学が提供する倫理的な判断の意味を、ポスト・モダンという時代における思想や文学、霊性と倫理のかかわり、および聖書からとらえ直そうとします。
困難な中で福音の価値を生き抜くための「創造的な回心」への励ましが、新たな視野を開こうとする各寄稿者により意欲的に語られます。
初版発行日:2006年8月1日
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もくじ
第1部 苦境から光へ
グローバル世界における教会の役割 輿石 勇(聖公会志木聖母教会司祭)
人間の基本的ニーズと平和 北アイルランド紛争の場合 小山 英之(上智大学講師)
生命と性について いのちへの選択 ホアン・マシア(元コミリアス大学教授)
第2部 伝統から明日へ
カトリック教会は、現代世界のどこで働くのか 森 一弘(カトリック東京大司教区司教)
カトリック教会が教えを語るとき 増田 祐志(上智大学講師)
カトリック倫理神学の形成とその現代的意味 竹内 修一(上智大学講師)
第3部 展開から実りへ
秘跡と典礼がポスト・モダン社会に果たす役割 具 正謨(上智大学講師)
現代ユダヤ教思想とキリスト教の倫理 ホアン・アイダル(上智大学講師)
文学から見た倫理と霊性 太宰治から遠藤 周作へ 片山 はるひ(上智大学助教授)
現代の恩恵論と倫理 光延 一郎(上智大学助教授)
第4部 源泉から今へ
イエスにおける「神の王国」の倫理 廣石 望(フェリス女学院大学助教授)
「兄弟を愛さない者は死の中に留まっている」 ヨハネの共同体はなぜ断言できるのか 小林 稔(上智大学神学部教授)
パウロの愛の教えとイエス 太田 修司(上智大学講師)