今こそ問われる市民意識 わたしに何ができるか

型番:1478960768

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商品の詳細

  • 伊藤千尋 著

  • 224ページ /四六判 並製(ソフトカバー)

  • 女子パウロ会 発行

  • ISBN978-4-7896-0768-1 /Cコード:C0036


「相思樹並木・・去り難けれど……」この詩、『別れの曲』を遺して太田博少尉は24歳、作曲者東風平恵位教諭は23歳、共に沖縄戦に散った。

以来70年、平和、健全な社会建設のために数多くの善意の人々が着実な努力を続けている。

世界の問題、日本の問題を紹介、解説しながら人間らしく新しい社会建設のために生きている人々の姿を紹介する。

女子パウロ会公式サイト Laudate "シスターのお薦め"
新刊のご案内『今こそ問われる市民意識〜わたしに何ができるか〜』はこちらより⇒★★★

初版発行:2016年3月1日


目次


1.市民の時代
 「自由」が壁を壊し、「人間の尊厳」が未来を築く
 「閉塞の時代」を変える市民の力
 怒りから行動へ変化する世界
 今こそ問われる市民意識──日本の民主主義の底力
 国民主権を現実のものに──住民投票の思想

2.平和
 沖縄の心を国民の意思に
 戦後も人を傷つける兵器とは
 市民の力で「核」からの脱却を
 世界に羽ばたく折り鶴―人々の思いは国境を越えて
 ひめゆりと無名詩人──沖縄と福島をつなぐ生命
 時と距離を超え伝わる──「平和の鐘」の願い
 真の積極的平和主義へ──まず社会の改革を
 「ある」から「創る」へ──平和と民主主義

3.憲法
 九条の島を「殺人鬼の島」にするな
 憲法を活かすコスタリカへの旅
 カレンさんが語るコスタリカ
 一人ひとりがやれば世界は変えられる
 無いものねだりでなく、あるもの探しを
 真珠のような憲法──光らせるのは私たちだ

4.社会
 黙って従うまじめ社会の恐怖
 女性にとっては後進国──男女平等の年へ前進を
 核には策を、ミサイルにはスマイルを
 ルーマニアのゆで卵──表現の自由と異文化
 歴史を活かす人類の良心──戦後七十年を、今後七十年に

5.世界から
 真の援助は教育の確立だ
 スラムに見た虹
 住民参加で変わるスラム
 北アフリカの暴動から見る日本
 軍政に毅然と立ち向かう凛とした女性政治家
 記者四十年で思い出す綺羅星のような世界の人々
 人種差別と思想差別──アメリカと日本の差

6.人生
 抵抗する義務
 解放を求めて
 町が消えた大津波の被災地から
 高校生がまっすぐに育つことのできる国へ
 幸せなら態度で示そうよ
 民衆とともに歩むニカラグア閣僚神父の涙
 『二十四の瞳』が訴える人間としてまっとうな生き方
 桜と菜の花、生命の息吹を吸おう
 知性とは、自分の頭で知り、考える力

7.原発
 原発反対の祝島から福島を見る
 原発から自然エネルギーへ向かう欧州
 太陽の汗、月の涙―何のための発展か
 脱原発をきっかけに市民の時代へ
 身体も社会も破壊する原発
 原発の背景に不安症候群
 環境の里は、自由民権の里
 原発を廃炉にして、地熱発電で世界第二位になったフィリピン

 今こそ自分を活かそう あとがきにかえて
 初出一覧


著者紹介


伊藤千尋(いとう ちひろ)
1949年山口県生まれ。
東大法学部。学生時代にキューバでサトウキビ刈り国際ボランティア、東大「ジプシー」調査探検隊長として東欧を現地調査。
74年朝日新聞に入社し、サンパウロ支局長、ロサンジェルス支局長などを歴任。
2014年9月に退社するまで40年にわたり主に国際報道分野で取材を続けた。
現在はフリージャーナリスト。

主な著書:
『一人の声が世界を変えた』『辺境を旅ゆけば日本が見えた』(新日本出版社)、『反米大陸』(集英社新書)、『活憲の時代』『変革の時代』『ゲバラの夢』『地球を活かす−市民が創る自然エネルギー』(シネフロント社)、『世界一週 元気な市民力』(大月書店)、『観光コースでないベトナム』(高文研)、『闘う新聞―ハンギョレの12年』(岩波ブックレット)、『燃える中南米』(岩波新書)など。