- 有沢螢 著
- 149ページ /B6判 並製(ソフトカバー)
- オリエンス宗教研究所 発行
- ISBN978-4-87232-111-1 /Cコード:C0095
寝たきりになってからは
……むしろ一日一日の思い出が大切になり、
捨てがたくなっていったのである。
なぜならせっかく重病を乗り越えて、
神さまに返していただいた命なのだから、
大切に味わっていこうと思うようになったのだ。
──本文より……むしろ一日一日の思い出が大切になり、
捨てがたくなっていったのである。
なぜならせっかく重病を乗り越えて、
神さまに返していただいた命なのだから、
大切に味わっていこうと思うようになったのだ。
ひとのために 何かなしたき傲慢を
捨てよと言われ ただ祈りおり
捨てよと言われ ただ祈りおり
四季折々の追憶、
遠藤周作や須賀敦子らとの日々、
そして数々の本との出会い──
レインボーブリッジを見渡せる病床で綴られた随想を
短歌とともに贈る珠玉のエッセイ集。
初版発行:2020年4月15日
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もくじ
- レインボーブリッジ
1 橙の色
2 春の湖
3 雛の顔
4 四月の旅
5 祈りの薔薇
6 水無月の夢
7 シジフォスの神話
8 月の兎
9 ぶどう園
10 古典の日
11 生まれてバンザイ - 忘れえぬ人々
12 返されし命
13 春の坂道
14 間違い電話
15 桜ばな
16 木に登ったザアカイ
17 棘のいろいろ
18 希望の光
19 枝豆と罪人
20 天に還ったひばり
21 ぜんぶよろしく
22 クリスマスイブ - 記憶の図書館から
23 『さざなみのよる』
24 『愛の妖精』
25 『きもの』
26 『すらすら読める徒然草』
27 『青少年のための小説入門』
28 『文学はおいしい。』
29 『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』
30 『宇宙からの帰還』
31 『額田女王』
32 『氷点』
33 『飛ぶ教室』
あとがき
著者紹介
有沢 螢(ありさわ ほたる)
歌人。1949年、東京都生まれ。6歳より作歌。
聖心女子大学を経て、1976年、早稲田大学大学院文学研究科日本文学修士課程修了。
「短歌人」同人。現代歌人協会会員。
歌集『致死量の芥子』『朱を奪ふ』『ありすの杜へ』(以上、砂子屋書房)、
『シジフォスの日日』(短歌研究社)他。
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