- 若松英輔 著
- 304ページ /四六判変型 並製(ソフトカバー)
- 亜紀書房 発行
- ISBN978-4-7505-1689-9 /Cコード:C0095
悲しいと感じるとき、亡き愛する人を感じたことはないだろうか。
悲しいのは、亡き人が近くにいるからだ、そう思ったことはないだろうか。
大震災と、妻の死をつなぐもの――
西田幾多郎、鈴木大拙、田辺元、井筒俊彦、
小林秀雄、柳田國男、池田晶子、須賀敦子など、
日本思想史に連なる人々との「対話」を通過して、「死者の哲学」が立ち上がる。
若松英輔のエッセンスが詰まった初期の代表作に三篇の新原稿を加えて編む。
2011年の3月11日、君は大切な人を亡くした。
――その前年2月7日、ぼくも妻を喪った。
初版発行:2021年3月12日
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もくじ
彼岸まで
1 悲しみの彼方
悲しむ生者と寄り添う死者
悲愛の扉を開く
協同する不可視な隣人
――大震災と「生ける死者」
2 死者と生きる
一 死者に思われて生きる
二 コトバとココロ
三 没後に出会うということ
四 冥府の青
五 先祖になる
六 悲嘆する仏教者
七 死者の哲学の誕生
3 「うつわ」としての私
――いま、『生きがいについて』を読む
4 魂にふれる
5 増補
火の言葉
――歌人・吉野秀雄の境涯
死者の沈黙
あとがき
増補新版 あとがき
1 悲しみの彼方
悲しむ生者と寄り添う死者
悲愛の扉を開く
協同する不可視な隣人
――大震災と「生ける死者」
2 死者と生きる
一 死者に思われて生きる
二 コトバとココロ
三 没後に出会うということ
四 冥府の青
五 先祖になる
六 悲嘆する仏教者
七 死者の哲学の誕生
3 「うつわ」としての私
――いま、『生きがいについて』を読む
4 魂にふれる
5 増補
火の言葉
――歌人・吉野秀雄の境涯
死者の沈黙
あとがき
増補新版 あとがき
著者紹介
若松英輔(わかまつ えいすけ)
1968年 新潟県生まれ。
批評家、随筆家、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。
慶應義塾大学文学部仏文科卒業。
2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、
2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて
第2回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて
第33回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)にて
第16回角川財団学芸賞、第16回蓮如賞受賞。
著書に『イエス伝』(中央公論新社)、『生きる哲学』(文春新書)、
『霊性の哲学』(角川選書)、『悲しみの秘義』(ナナロク社、文春文庫)、
『内村鑑三 悲しみの使徒』(岩波新書)、
『種まく人』『詩集 幸福論』『詩集 愛について』『常世の花 石牟礼道子』
『本を読めなくなった人のための読書論』『弱さのちから』以上、亜紀書房)、
『学びのきほん 考える教室 大人のための哲学入門』
『14 歳の教室 どう読みどう生きるか』(以上、NHK出版)、
『霧の彼方 須賀敦子』集英社)など多数。
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