むかし、ある海辺の村に、
おじいさんとおばあさん、そして二人の息子が、
親子犬3匹と、貧しいながらも平和に暮らしていました。
おじいさんは山にたきぎ取り、
おばあさんは畑仕事、
息子たちは、舟で海に出て魚取りです。
それぞれ仕事に出かけていたお昼どき、
とつぜん大地震と大津波に襲われて、
村じゅうが流されてしまいます。
おじいさんとおばあさんは、
かしこい犬たちの愛によって救われました。
精神科医で作家の創作民話。
初版発行:2016年4月30日
監修者紹介
作:帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)
1947年、福岡県生まれ。
東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。
退職後、九州大学医学部に学び、
卒業後1979年から1981年、フランスの病院神経精神科で研修。
精神科医。現在、福岡県中間市で、通谷メンタルクリニックを開業。
おもな著書に、『三たびの海峡』(吉川英治文学新人賞)、
『閉鎖病棟』(山本周五郎賞)、
『逃亡』(柴田錬三郎賞)、
『白い夏の墓標』、『ソルハ』、『水神』、『やめられない──ギャンブル地獄からの生還』、『蠅の帝国』、『蛍の航跡』、『天に星 地に花』、『悲素』、
絵本創作民話に『ひかるさくら』、『むらさき色の滝』など著作多数。
絵:小泉るみ子(こいずみ るみこ)
1950年、北海道美唄市生まれ。
早稲田大学文学部卒業後、絵本、教科書などのさし絵を手がける。
おもな絵本に、子どものころの暮らしと故郷の美唄を舞台にした
北の大地の四季を透明感あふれる大胆なタッチで描いた、
「小泉るみ子四季のえほんシリーズ」の四部作
『わたしの好きな場所』『ふぶきのあとに』『秋は林をぬけて』『カッコウが鳴く日』や、
『バスをおりたら……』、『きかんぼねずみのクリスマス』、『ふしぎなよる』、『ひかるさくら』、『むらさき色の滝』など多数。
日本児童出版美術家連盟会員。
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