むかしむかし、山のふもとの貧しい村に、孫と祖母が住んでいた。
二人は山で集めた藤のつるで籠を編んで暮らしていた
孫はりっぱな青年になり、祖母に孝行の限りを尽くしていた。
やがて……祖母の病気が長引き、薬代に困った孫は、
山の藤のつるを切り尽くしてしまった。
ところが祖母の葬式の日、
山の中腹にむらさき色の滝がくっきりと浮かび上がった。
精神科医で作家の帚木蓬生さんによる創作民話です。
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初版発行:2014年11月5日
著者紹介
著者:帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)
1947年福岡県生まれ。
東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。
退職後、九州大学医学部に学び、
卒業後1979から1981年、フランスの病院の神経精神科で研修。
精神科医。
現在、福岡県中間市で、通谷メンタルクリニックを開業。
おもな著書に『三たびの海峡』(吉川英治文学新人賞)、
『閉鎖病棟』(山本周五郎賞)、
『逃亡』(柴田錬三郎賞)、
『白い夏の墓標』、『ソルハ』、『水神』、『ギャンブル依存とたたかう』、『蠅の帝国』、『ひかるさくら』(絵本)、
『生きる力 森田正馬の15の提言』など著者多数。
絵:(こいずみ るみこ)
1950年、北海道美唄市生まれ。
早稲田大学文学部卒業後、絵の勉強を始め、絵本、教科書などのさし絵を手がける。
おもな絵本に、子どものころの暮らしと故郷の美唄を舞台にした北の大地の四季を
透明感あふれる大胆なタッチで描いた、「小泉るみ子四季のえほんシリーズ」の四部作
『わたしの好きな場所』『ふぶきのあとに』『秋は林をぬけて』『カッコウが鳴く日』や、
『バスをおりたら……』、『きかんぼねずみのクリスマス』、『ふしぎなよる』、『ひかるさくら』など多数。
日本児童出版美術家連盟会員。
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