- 著:ラルフ・ペーター・ゲルラハ
- 訳:細川 裕史
- 254頁 /B5判並製(ソフトカバー)
- サンパウロ 発行
- ISBN978-4-8056-3926-9 /Cコード:C0016
カトリック大阪高松教区大司教 トマス・アクィナス 前田万葉 枢機卿 推薦!
この本は完璧を求めた歴史書でもなければ、歴史の細部まで精密に描き出すことを目的としたものでもあリません。
……宣教の可能だった期間が非常に短かったにも関わらず、なぜあれほど多くの成果があげられたのか。
そしてなぜ、むごたらしい責め苦にも関わらず多くのキリシタンが敢然として殉教を遂げたのか。
それらを自分なりに理解しようと思い、日本各地を調べて回った成果をまとめたものです。―著者「前書き」より
本書は、日本におけるキリスト教の宣教と、「福音は真理である」という信念を持ち続け、
自らの信仰と生き方を貫いた殉教者たちについて、一人のドイツ人信徒の目を通して綴られたものです。
殉教者たちの決断は、私たちに勇気を与え、信仰の尊さを思い出させてくれます。
初版発行:2024年8月5日
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もくじ
推薦の言葉
まえがき(日本語版の出版にあたって)
第1章 日本宣教
闇を照らす光としての福音
最初期の宣教
なぜキリスト教は日本で受け入れられたか
日本宣教の成果
キリスト教の日本社会への影響
模範となった宣教師たちの言行一致
模範とされたキリシタン
イエズス会の日本宣教
終わりの始まり
最初の全国的な禁教令
宣教への新たな希望、あるいはその終焉
第2章 日本におけるキリスト教迫害―組織的に徹底的に
第3章 棄教と殉教―死んでも「永遠のいのち」に生きる
第4章 踏み絵―「あなたは命を失う」
第5章 天草と島原―立ち上がるキリシタン
第6章 日本宣教における聖母マリア
奄美の聖母の話
聖母マリアと明治期の「信徒発見」
津和野における「聖母のご出現」
東根のマリア観音
第7章 江戸時代の主な殉教者
パウロ内堀と島原の殉教者たち
神の侍―ユスト高山右近
福者ペトロ・カスイ岐部
長崎の聖マグダレナ
ジョアン原主水
第8章 これ以上に大きな愛はない―津和野の殉教者たち
注
謝辞
日本におけるキリシタン時代の主な年表
著者紹介
ラルフ・ペーター・ゲルラハ
1973年、当時の東ドイツ・エルスターヴェルダの出身。
教会オルガニスト、空手の指導員、税務署勤務、重度障がい者の個別介護、ネット販売会社社長など多様な業種に従事。
現在、カトリック司祭になるためドイツのレーゲンスブルク教区の神学校で勉強中。
訳者紹介
細川 裕史(ほそかわ ひろふみ)
1979年、広島県出身。阪南大学経済学部准教授。
専門は社会言語学、ドイツ語史。
ドイツのキール大学でDr.phil.(哲学博士号)を取得。
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