- アントニー・デ・メロ 著 /裏辻洋二 訳
- 324ページ /B6判 並製(ソフトカバー)
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0370-6 /Cコード:C0016
「物事を定義できるよりも、それを体験したいものだ」
祈りについて、これは何と真実なことばでしょう。
本書は、グルー(導師)の名にふさわしい著者の、神にふれた体験にあずかるように招いて、ぐいぐいと読者をひきつける力をもっています。
祈りについて、ていねいに、そしてわかりやすく指導してくれるこの本は、生涯にわたって、祈りの指導者となってくれます。
1ページ、1ページ、味わうように、いとおしむように読み進めてください。
「まえがき」より──
『何を、どう祈ればいいか 』は、彼が指導した黙想会での講話集である。彼の死後、本書を出版する運びとなった。
講話の主題は、古典的な3つの根本原理にまとまる。すなわち祈り、悔い改め、キリストへの愛である。
語り口は典型的なトニーのそれで、力にあふれている。
もくじ
1.聖霊を受ける
2.使徒が黙想すること、その意味
3.黙想を始めるにあたっての準備
4.どのように祈るか
5.祈りの規則
6.願い求める祈り・・その規則
7.祈りの規則・・追加
8.主のみ名の祈り
9.分かち合いの祈り
10.悔い改め
11.悔い改めがはらむ危険
12.罪が持つ社会的な側面
13.ベネディクトの祈り
14.キリストの国
15.キリストを知り、愛し、彼に従うこと
16.キリストの生涯を観想する
17.付録・・よりよい祈りとするためのヒント
著者紹介
アントニー・デ・メロ(Anthony de Mello)
1931年ボンベイ生まれ。
1947年イエズス会に入会。
1961年司祭に叙階。
スペインで哲学、アメリカで心理学を学び、
インドに帰って東洋と西洋の霊性の統合、心理学とイグナチオ的霊性の統合を試み、
プーナ市で司牧カウンセリング研究所「SADHANA(サダーナ)」を主宰。
神父はこの研究所で祈りのセミナーを開催したり、インド国内ばかりでなく、
各国に招かれ黙想指導、祈りのセミナーなどを中心に活動しました。
1987年ニューヨークで客死。
主な邦訳著書:
『東洋の瞑想とキリスト者の祈り』,
『何を、どう祈ればいいか』,
『小鳥の歌』,
『心の泉』,
『沈黙の泉』,『蛙の祈り』,
『ひとりきりのとき人は愛することができる』(女子パウロ会)。