- 谷真介 著
- 192ページ /文庫本 並製(ソフトカバー)
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0333-1 /Cコード:C0121
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人は侮辱され、虐げられても心の自由や魂の輝きを保つことができるのだろうか。
今から400年前、豊臣秀吉の時代、京都や大阪、堺の町を引き回され、長崎・西坂の丘で十字架につけられて生命をささげた26人のキリシタンがいた。
その中には12歳、13歳の少年たちもいたが、明るく、神をたたえながら、喜んで死んでいった。
なぜ、そんなことが起こってしまったのか。そして、なぜ、そんなことが起こりえたのだろうか。
もくじ
1.サン・フェリッペ号の漂着
あらしのまえの静けさ
さまよう人びと
没収された積み荷
迫りくる“魔の手”
2.残酷な冬
捕えられた信者たち
耳切りの刑
てのひらを返す秀吉
高山右近“予言”
キリシタンをおそれる権力者
3.長崎への遠い道
微笑を失わぬ人びと
三人の少年殉教者
あとを慕う者たち
博多から唐津へ
願いもむなしく
4.十字架の丘
目撃者の証言
丘にこだまする賛美歌
殉教者たちの横顔
秀吉の真意
おわりに……
著者紹介
谷 真介(たに しんすけ)
1935年 東京に生まれる。
日本文芸協会会員。
『台風に生きる─石垣島の先覚者・岩崎卓爾』(偕成社)で昭和51年度厚生省自動福祉文化奨励賞、
第3回ジュニア・ノンフィクション・文学賞受賞。
主な著書:
『キリシタン百説百話』(新潮社)
『フランシスコ・ザビエル』,
『ローマに行った少年使節』,
『高山右近』,
『江戸のキリシタン屋敷』(女子パウロ会)。