- 粕谷甲一 著
- 222ページ /新書判 並製(ソフトカバー)
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0775-9 /Cコード:C0016
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粕谷甲一講話集第五巻。
戦後、復興・繁栄への道を走りながら、そのバブル崩壊の中で日本中を震撼させたオウム事件。
なぜ、若者、特にエリートが多くの犠牲を払って、オウム真理教に引きつけられたのか。
戦後50年の反省は、そのまま今日の問いかけでもある。
初版発行:2016年6月15日
もくじ
第一章 大江健三郎とキリスト教I──歴史の流れにそって
1. 星の招きに従った三人の博士
2. 殉教者ペトロ岐部がローマで見たもの
3. 大江健三郎の人生と文学の師
4. 十六世紀に起こった二つの事件
5. 星の輝きのあかし
第二章 大江健三郎とキリスト教II──「緑の木の教会」をめぐって
1. 芸術のもつ治癒力
2. 水俣で見た“生き地獄”
3. 今の時代の殉教者
4. 『燃えあがる緑の木』から学ぶ教会の姿
5. “流れ解散”でゆだねる
6. 上からの照射を待つ心
第三章 教会の位置づけ──カトリックと「緑の木の教会」
1. 大江健三郎の曖昧性
2. キリストは偉大な宗教家の一人か
3. ヒューマニズムとキリスト教との結びつき
4. 『紀元二〇〇〇年の到来』の三つの問いかけ
5. オウム真理教を宗教の次元から考える
6. なぜ若者は“オウム”に引きつけられるのか
7. 教会の霊的な営みの中で
第四章 ゆれ動く日本人の心──日本の宗教的現実とオウム真理教
1. オウム真理教を鏡として反省すること
2. 原理思想のもつ魅力と欠陥
3. 時のしるしの激震の中で
4. オウムはどこで狂ったのか
5. 東洋の“無”とキリストの無私の愛
6. 深く広い日本の無宗教体質
7. “解説”に導く光と“世直し”を生む光
第五章 戦後五十年の日本と宗教──鎮魂と希望の調べ
まえがき
1. 五十年来の問いかけ
2. 香月画伯の教示
3. 日本の現状と宗教界の清貧について
4. 聖書の教え
第六章 水辺の展望──ベトナムと日本の間
1. 水辺の声
2. 「絶対の体験」への渇望
3. “アリの街”から海外協力隊勤務まで
4. ホーチミン市へ飛んで
5. ベトナムの三つの教会のタイプ
6. 「ほかに何ができるの?」
7. 主は今も水辺に立っておられる
8. 戦後四十年間の発展の課題
第七章 泣くものか──夏の旅日記より
1. 不条理な苦しみをどう理解するか
2. 統一教会の合同結婚が意味するもの
3. “時”は主のみ手にある
4. 貫く厳しさと柔和な心
5. 中三の少女の中に見るイエスの心
6. 「神はつかめません」
著者紹介
粕谷甲一(かすや こういち)
東京教区司祭。
1923年インド、コルカタ市に生まれる。
1944年受洗。
1950年東京カトリック神学院入学。
1951年インスブルックに留学。
1957年スイスにて叙階。
1959年帰国。アリの町教会で司牧。
1961年真生会館館長。カトリック学生連盟指導司祭。
1967〜1982年青年海外協力隊勤務。
1995年〜NPO法人「芝の会」理事長。
2011年2月帰天。
粕谷甲一神父『キリスト教とは何か』シリーズ:
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1.復活の秘義をめぐって>
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2.救われるのは誰か>
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3.どこでトランペットは鳴ったか>
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4.神よ あなたも苦しまれるか>
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5.ゆれ動く日本人の心>
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6.死を越えるもの>
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7.殉教ところびを越えて>
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8.新しい霊性を求めて>
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9.混迷の闇を越えて>
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10.どん底こそ希望の起点>