- 粕谷甲一 著
- 234ページ /新書判 並製(ソフトカバー)
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0758-2 /Cコード:C0016
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粕谷甲一講話集第二巻。
悲惨さと苦しみのどん底で人間の無知を知ったとき、
そこに突然差してくる恩寵の光──
「救われるとは」「秘跡とは」について、
人間が出会うさまざまな事例を通して語っている。
初版発行:2015年7月2日
もくじ
1. 水戸黄門の「お天とうさま」
2. 人間の心が恋い慕っているもの
3. 真に出会いを求めている人
4. 人間の心の不安定さ
5. 秘跡のしるしの力
6. 水の洗礼と望みの洗礼
第二章 救われるのは誰か──宣教の動機の一断面について
1. 水と救いと何の関係があるか
2. 「種まき」と「刈り入れ」論争
3. インディアン少女アメリアの話
4. 差別なく、すべての人とともにする食事
5. 「わたしの神」の崩壊
第三章 絶望から希望へ──ミサ聖祭の一断面
1. 不思議な平和
2. 心の中に起こる聖変化
3. 人はみな絶望と希望の間をさまよっている
4. 荒野における飢えた群衆
5. 現実を逃げないでささげ、エゴを手放す
第四章 どうしたらいいの?──星光暗夜
1. イエス自身が道である
2. 帰ってきた金稼ぎロボット
3. 二つの暴力の形
4. 二百五十年の鎖国の結果
5. 暗黒に輝く星くずの光
第五章 仲間について──最上の喜びへの道
1. 誰を仲間と思っているか
2. 神学校時代の仲間の思い出
3. 思索の極みは祈り、幼子の心
4. 聖フランシスコの「完全な喜び」
5. フィリピン時代の仲間
第六章 ヒューマニズムをこえるもの──愛と自由と苦しみについて
1. 「障害の神学」への問い
2. すべての人間に共通の点
3. 神の似姿に造られたとは
4. 障害者の痛み苦しみとイエスの死
5. 許しの力は上から来る神の光
第七章 心、この不思議なもの──グリーン・カードと聖心の信心
1. 映画『グリーン・カード』から
2. 外国人出稼ぎ労働者の「三つの声」
3. 『風に立つライオン』に見る「もう一つの声」
4. 日本の難民対策の今後
5. 人間の分裂した心に一致を見いだしていく
6. 心のいちばん奥底にあるものは……
著者紹介
粕谷甲一(かすや こういち)
東京教区司祭。
1923年インド、コルカタ市に生まれる。
1944年受洗。
1950年東京カトリック神学院入学。
1951年インスブルックに留学。
1957年スイスにて叙階。
1959年帰国。アリの町教会で司牧。
1961年真生会館館長。カトリック学生連盟指導司祭。
1967〜1982年青年海外協力隊勤務。
1995年〜NPO法人「芝の会」理事長。
2011年2月帰天。
粕谷甲一神父『キリスト教とは何か』シリーズ:
<1.復活の秘義をめぐって>
<2.救われるのは誰か>
<3.どこでトランペットは鳴ったか>
<4.神よ あなたも苦しまれるか>
<5.ゆれ動く日本人の心>
<6.死を越えるもの>
<7.殉教ところびを越えて>
<8.新しい霊性を求めて>
<9.混迷の闇を越えて>
<10.どん底こそ希望の起点>
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