- 粕谷甲一 著
- 196ページ /新書判 並製(ソフトカバー)
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0790-2 /Cコード:C0016
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粕谷甲一講話集第十巻。
キリスト教二千年の歴史における反省と謝罪──。
退潮ムードに覆われている教会が今日直面している課題は何か。
「価値あるものはただ愛だけ」とのことばの重みがわたしたちに問いかけるもの。
初版発行:2018年2月10日
もくじ
第一章 転機(ターニングポイント)について──関ヶ原の古戦場に思う
1. 勝敗の分かれ目
2. 日本が侵略を免れ得たのは
3. 歴史の流れと日本の教会の課題
4. コンコンと湧き出ている小さな泉
5. 退潮ムードで覆われている中での転機
6. 前人未到の手探り
7. 残された課題
第二章 アジアの宣教と幼き聖テレジア──世界青年大会(W・Y・D)とベトナム訪問
1. 国境を越えた深い出会い
2. 二人の聖人の真実を求める生き方
3. テレジアの非凡性
4. 「価値あるものはただ愛だけ」
5. アジアの宣教と聖テレジア
6. 小さい人々に開かれている聖性
第三章 新世紀の初光の下で──二〇〇一年一月の記録とその問題点
はじめに
1. 他宗教の寛大さ
2. アフリカからの光
3. 人間性の底に横たわるエゴイズム
4. A先生の手紙の証し
第四章 新世紀の人口における教会と日本──二人の映画監督からのヒント(I)
1. 信仰の試練
2. 一途にキリストに「聞く」
3. 強く言うよりは深く生きる
4. 二人の映画監督フェリーニとトリアー
5. 『道』の少女ジェルソミーナの献身
6. 『甘い生活』――教会内に救いはあるのか?
第五章 新世紀の入口における教会と日本──二人の映画監督からのヒント(II)
はじめに
1. 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に感動する日本人の感性
2. 教会全体と我々一人ひとりへのヒント
3. NPO法人「芝の会」の精神
4. 何のために、どういう心構えで
5. 心底の促しをいかにして持続させるか
6. 救いの唯一性
第六章 傷ついた癒し手(“Woundered Healer”)──トマスの回心、H・ナウウェンの転進、ミッション・バラバの証言
1. 傷ついた癒やし手
2. 「主よ、わたしがどこに行くべきかをお示しください」
3. いちばん大きな過ちは「支配」による宣教
4. 核心に触れるみことば
5. ヤクザの親分との出会い
6. 極道の妻たちの証言
第七章 どん底こそ希望の起点──新世紀の日本と教会の現実
1. 希望への道を教えてくれた三人の師
2. 「すべての人の救い」を目指すとは
3. 「救い」に関する五人の日本人の声
4. 石原慎太郎の主張
5. キリストを信じる者として
6. ベトナムで咲かすことのできた心からの笑顔
著者紹介
粕谷甲一(かすや こういち)
東京教区司祭。
1923年インド、コルカタ市に生まれる。
1944年受洗。
1950年東京カトリック神学院入学。
1951年インスブルックに留学。
1957年スイスにて叙階。
1959年帰国。アリの町教会で司牧。
1961年真生会館館長。カトリック学生連盟指導司祭。
1967〜1982年青年海外協力隊勤務。
1995年〜NPO法人「芝の会」理事長。
2011年2月帰天。
粕谷甲一神父『キリスト教とは何か』シリーズ:
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1.復活の秘義をめぐって>
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2.救われるのは誰か>
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3.どこでトランペットは鳴ったか>
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4.神よ あなたも苦しまれるか>
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5.ゆれ動く日本人の心>
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6.死を越えるもの>
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7.殉教ところびを越えて>
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8.新しい霊性を求めて>
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9.混迷の闇を越えて>
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10.どん底こそ希望の起点>