- ポール・バレリー 著
- 南條俊二 訳
- 四六判 並製
- 352ページ
- ISBN978-4-393-33378-5
- Cコード:C0016
- 春秋社
カトリックの総本山バチカンの深い闇。複雑怪奇な権力構造と山積する聖職者のスキャンダル。さまざまな関係者の思惑が渦巻くなか全世界の期待を背負って誕生した教皇フランシスコの導く道は光か、それとも……。英国のバチカン専門家で社会派のジャーナリストが多角的なインタビューも含め、教皇庁の内幕や世界情勢、教皇の祖国アルゼンチンの国内政治を丹念に取材し、教皇の波乱に満ちた半生と現在格闘するおびただしい難問をドキュメント・タッチで描いた一冊。
初版第1刷発行:2014年10月5日
新装版第1刷発行:2019年10月20日
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もくじ
はじめに――“どん底”で出会った「結び目を解くマリア」
1 二〇〇五年教皇選挙の舞台裏で
2 信心深い祖母の影響は今も
3 イエズス会管区長の“闇”
4 “汚い戦争”で起きたことは
5 スラムに目を向ける司教
6 何がベルゴリオを変えたのか
7 「アッシジのフランシスコ」に込めた思い
8 衝撃を与え続ける“変革のリーダー”
おわりに――大事なのは「過去」ではなく「これから」だ
謝辞
訳註
訳者あとがき
新装版に寄せて
著者紹介
著者:
ポール・バレリー(Paul Vallely)
宗教や倫理、社会問題などを専門とする英国人ジャーナリスト。英国タイムズ紙のエチオピア特派員を振り出しに、政治、文化、倫理などの担当記者として英国の主要紙で活躍、インディペンデント紙の日曜版編集長も務めた。チェスター大学客員教授(公共倫理担当)、マンチェスター大学にあるブルックス世界貧困研究所の上級フェロー。英国のカトリック国際関係研究所の会長やイングランド・ウェールズのカトリック司教団顧問なども務めている。2006年に聖マイケル・聖ジョージ勲章第三等を受賞。著書は、With Geldof in Africa, Bad Samarithan, The Church and New Age, Cathoric Social Teaching and the Big Society など多数。
訳者:
南條俊二(なんじょう しゅんじ)
1946年、神奈川県生まれ、上智大学外国語学部英語学科卒業後、読売新聞東京本社入社。経済部、外報部(現国際部)ロンドン総局特派員、論説副委員長、読売新聞東南アジア地域発行総括兼 YNIS(タイ)社長などを歴任。退社後は、独立行政法人・国際協力機構(JICA)客員専門員や上智大学文学部非常勤講師を務める。現在、JICA客員専門員、公益財団法人・世界平和研究所・研究顧問。著書に『なぜ「神」なのですか』(燦燦出版社)、日本国際フォーラム叢書『ストップ・ザ・日米摩擦』(共著、三田出版会)、訳書に、アイリーン・スラダ・サラソーン『The 一世――パイオニアの肖像』(読売新聞社)など。