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伊卓上放蕩息子 1269 J44

レンブラント・ファン・レインによる『放蕩息子の帰還』の卓上置物
寸法:縦11.0cm×横7.0cm
型番 6000339537
販売価格 471円(税込)
会員のみ購入できます

  • 寸法:縦11.0cm×横7.0cm

  • 素材・樹脂(プリント)・箔押し

  • 生産国:イタリア

レンブラント・ファン・レインによる『放蕩息子の帰還』の卓上置物です。
裏面にフックがついているので、壁に掛けて飾ることもできます。

Rembrandt van Rijn ”Return of the Prodigal Son”





 イエスのまわりに、世間ではけいべつされているような、評判のわるい人たちが集まっているのを見て、ファリサイ派の人たちがわるくちをいったとき、イエスは、こんなたとえ話をなさいました。
 「ある人に、ふたりのむすこがいた。ある日、弟のほうが、『お父さん、ぼくにくださるはずの財産を、いますぐください』といったので、父親は財産をわけてやった。
 いく日もたたないうちに、弟はぜんぶかきあつめて、遠い国に行った。そこでさんざん遊んで、またたくまにお金を使いはたしてしまった。ちょうどその国にききんもあり、どうにもくらしていけなくなったので、弟は、その国の友人をたよっていって、やっと、ぶたの番人にやとってもらうことにした。(ユダヤ人にとって、ぶたは、とてもけがれた動物で、食べることも許されないものですから、この人は最低に落ちたことになります。)おなかがすいてたまらない。ぶたのえさでも食べたいほどである。不自由なしに育ったむかしのことが思い出された。
『ああ、お父さんの家では、めしつかいでもはらいっぱいたべているのに、ぼくはここで飢え死にするのか……そうだ、お父さんのところに帰ろう。そして、”お父さん、ぼくは、神さまにも、お父さんにも、わるいことをしました。もう、お父さんの子とよばれる資格はありませんが、どうか、めしつかいとして使ってください”とたのもう。”』
 こうして、弟は故郷に帰った。まだまだ家には遠かったが、父親は、すぐ、むすこを見つけて、走ってきた。だきついて、せっぷんし、落ちぶれたむすこのすがたに、なみだを流した。
むすこは、
 『お父さん、ぼくは、神さまにもお父さんにも、わるいことをしました。もう、お父さんの子と呼ばれる資格はありません』といいかけたが、ぜんぶいわないうちに、父親はめしつかいをよんでいった。
 『さあ、早く、この子に、いちばん上等の服を着せ、くつをはかせ、手に指輪をはめてやってくれ。ふとった牛を料理して、今夜は大宴会だ。出ていったわが子が、ぶじに帰ったんだから。』
 そのころ、兄のほうは畑ではたらいていたが、日がくれて家に帰ってくると、たのしげな音楽やさわぎが聞こえてくる。『なにごとだ』と、めしつかいにたずねた。
 『弟さんがお帰りになりました。ぶじにおむかえしたので、お父さまが宴会を開かれたのです。』
 兄はおこって、家に入ろうとしなかった。父親が出てきて、入っていっしょに喜んでくれ、とたのんだが、兄はいった。
 『ごらんなさい。わたしは、長年、一度だっておいいつけにそむいたことがありますか。そのわたしのために、あなたは、子やぎ一ぴきだってくださったことはありません。それなのに、ぜいたくに遊びくだして、財産を使いはたした、あの、あなたの子が帰ったら、あなたは、大ごちそうをしてやられました。』
 父はいった。『わたしの子よ。おまえは、いつもわたしといっしょにいて、わたしのものはみんなおまえのものではないか。だが、おまえの弟は、いなくなっていたのに、見つかったんだよ。どうして喜ばないでいられるだろうか?』」
→『新約聖書物語』(女子パウロ会 発行)




──女子パウロ会公式サイトLaudateより──
【レンブラント画『放蕩息子の帰還』】
<この名画は、オランダの画家、レンブラント・ファン・レイン(1606−69年)が描いた
 彼の晩年の代表的な宗教画のひとつ『放蕩息子の帰郷』です。
 1766年、ロシアのエカテリーナ二世が
 サンクトペテルブルグにあるエルミタージュ美術館のために入手したもので、
 人物はほぼ等身大で描かれています。
 放蕩の末に父のもとへと帰還し、ひざまずく息子。
 その肩にやさしく手を置いている父親。
 光の巨匠として有名なレンブラントは、父と弟に光をあてて、
 二人を闇の中から浮かび上がらせています。
 もう一つの光は、兄にあたっています。>
<全てを手に入れ、そして全てを失ったレンブランドが、
 人生の最後に描いた「放蕩息子の帰郷」は、
 彼の人生のメッセージとなって、
 時代を超えてたくさんの人々の心に、
 神に愛される子としてのわたしたちの在り方を語りかけています。>
→アレオパゴスの祈り:バックナンバー「2010年3月6日」

【放蕩息子のたとえ話/いつくしみ深い父親のたとえ とは】
<回心と悔い改めの過程については、イエスがなさった有名な
 「放蕩息子」のたとえ話の中に見事に描写されています。
 ルカ福音書15章11節〜24節をぜひご覧ください。

 このたとえ話の中心は、「慈しみ深い父」です。
 放蕩に身を持ち崩し、生活にも、食べるものにも困ったとき、
 息子ははじめて我に返り、反省しました。
 そして、後悔し、父の家に帰る決心をし、家に戻るのです。

 息子が帰ってきたことを喜び、父親は息子のために、
 服を着せ、指輪をはめてやり、祝宴を開きます。
 これは、教会という家族のもとに帰ってきた人間の、
 喜びに満ちた新しいいのちの象徴です。
 このたとえ話は、御父の愛の深さをご存じのキリストだけが、
 私たちに語ってくださることができるたとえ話です。>
→カテキズムを読もう「第94回 キリスト者の生活に見られる悔い改めの多様な形」
→山本神父入門講座「30. イエスと罪人の赦し」
→教会カレンダー「C年 四旬節第4主日」
→アレオパゴスの祈り:バックナンバー「2016年 3月 5日」

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