- 粕谷甲一 著
- 240ページ /新書判 並製(ソフトカバー)
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0766-7 /Cコード:C0016
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愛するとは相手の自由を尊重することです。
しかし相手がその自由を使って自己崩壊していくとき、どのように介入したらいいのだろうか。
──本文より
粕谷甲一講話集第四巻。
堕落した息子を愛しぬいた一人の母親との出会いから、神も苦しまれたことを思う。
神の愛し方の神秘についてわたしたちに問いかける。
初版発行:2016年2月5日
もくじ
第一章 神よあなたも苦しまれるか──神の愛し方の神秘
1. はじめに
2. 一人の母親との出会いから
3. どのように愛の手を差しのべられるのか
4. キリスト教の四不思議
5. 裏切りをも貫く神の愛
6. 傷つけられた愛の痛み
7. 妻の不倫をゆるす預言者ホセア
第二章 宴とささげ──カーニバルの笑いと涙
1. カーニバルの笑い
2. 「利根河原」のお盆の思い出
3. 灰の水曜日の根本精神
4. 心のひだがシャープになること
5. 不幸な笑い
6. 今の時代の難行苦行
第三章 かたすみの人、聖ヨセフ──教会の守護者、臨終の支え
1. “諸聖人の通功”とは
2. 死に臨んで何を思い出すか
3. “救い”への連帯性
4. かたすみの人
5. 保護者の精神
6. 教会の守護者
7. 臨終のときの支え
第四章 試金石について──飛躍と転落のあいだ
1. 墓石の重さ
2. しばりの中での献身
3. 愛と義務のはざまで
4. その“時”は神の掌中にある
第五章 ふっきれて つながること
1. 誰とつながっているか
2. 「すべての人をわたしに引き寄せる」
3. 自分の本心にとどまること
4. ふっきれるまでは時間がかかる
5. 回心と洗礼は車の両輪
第六章 忘れな草──キリストの思いとしるし
1. 心としるしのつながり
2. 罪の重さと償いの関係
3. キリストの思いと心
4. 難民のP君が開いた感謝の宴
5. 教会の完成像
第七章 正しく生きれば幸せになるか──せみの願い
1. 暗中模索の中で
2. 神と悪魔の賭け
3. ヨブの試み
4. 人は何によって満たされるか
5. 自己への誠実と他者への献身
著者紹介
粕谷甲一(かすや こういち)
東京教区司祭。
1923年インド、コルカタ市に生まれる。
1944年受洗。
1950年東京カトリック神学院入学。
1951年インスブルックに留学。
1957年スイスにて叙階。
1959年帰国。アリの町教会で司牧。
1961年真生会館館長。カトリック学生連盟指導司祭。
1967〜1982年青年海外協力隊勤務。
1995年〜NPO法人「芝の会」理事長。
2011年2月帰天。
粕谷甲一神父『キリスト教とは何か』シリーズ:
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1.復活の秘義をめぐって>
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2.救われるのは誰か>
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3.どこでトランペットは鳴ったか>
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4.神よ あなたも苦しまれるか>
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5.ゆれ動く日本人の心>
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6.死を越えるもの>
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7.殉教ところびを越えて>
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8.新しい霊性を求めて>
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9.混迷の闇を越えて>
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10.どん底こそ希望の起点>