- 粕谷甲一 著
- 208ページ /新書判 並製(ソフトカバー)
- 女子パウロ会 発行
- ISBN978-4-7896-0789-6 /Cコード:C0016
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悪霊とは、その人を苦しめ、周りの人々をも苦しめる正体不明の負の力の働きである。
慰めのことばでもなく、医学的治療だけでもない、魂の癒しに導く光はどこにあるか。
──本文より
粕谷甲一講話集第九巻。
混迷する競争社会の中で、心が砕け、人間関係がもつれ、悪霊が働いて熾烈な内戦が続き、毎日、四十代、五十代の男性が死んでいく。
こういう人たちにどのような態度をとったらいいのか。
初版発行:2017年10月1日
もくじ
第一章 ひびき合うもの──時と心の間に
1. 終末についての聖書の教え
2. 遺伝と環境の支配を越えるもの
3. 二つの通り魔事件から
4. 五感で確かめられない世界
5. 心の中でひびき合ういのちの鼓動
6. 「箱と中身」
第二章 新世紀を前にして──見えてきた前進方向
1. 寛容の精神の大切さ
2. 五色沼の一時間の思い出
3. 異教を取り入れながら
4. ラーナーは迷路を開拓し、マザーは実行によって道を示す
5. 日本の中にあるグッド・ハート
6. 独り立つ勇気を
第三章 混迷の闇を越えて──年頭所感
1. 悪霊とは何か
2. 増加する四十。五十代の男性の自殺
3. 日本全体が求めている「暗室の憩い」
4. “ギャルママ”の激増
5. 上からの光のぬくもり
第四章 聖母マリア──日本の混迷を照らす光
はじめに
1. 目に見えない悪との戦い
2. 天に通じる「暁の星」の光
3. 超越との出会い
4. キリスト教と仏教との通じ合い
5. 紫式部に見る日本女性の霊性
6. 無原罪の聖母と呼ばれるのは
第五章 視界ゼロの発進と前進の支え──時と自由の流れの中で
1. 視界ゼロの中で
2. 日々の生き方が永遠に通じる
3. 原因不明の促し
4. 立派な家に住んでいながらホームレスが多い
5. 目からウロコが落ちるとき
6. 三つの国の体験
第六章 聖なる教会と罪人の教会──ヨハネ・パウロ二世の「謝罪宣言」をめぐって
1. ヨハネ・パウロ二世の「謝罪宣言」
2. 教会の未解決問題
3. ホイベルス師の日本の教会への二つの心配
4. 植民地的宣教の歴史
5. 「罪人の教会」の罪を一人ひとり受けとめる
6. 「記憶の聖化」から「回心と和解」へ
第七章 天と地と教会と──光と闇の交わりの流れの中に
1. 地上を旅する巡礼の教会
2. 罪を負って地上をさまようお遍路
3. 清めの途上にある教会
4. 教会の誕生
5. さまざまな人の弟子づくり
6. 聖体の秘跡の場づくり
7. 「タリタ・クム」──日々の巡礼の出発
8. 巡礼の歌──「風に立つライオン」
著者紹介
粕谷甲一(かすや こういち)
東京教区司祭。
1923年インド、コルカタ市に生まれる。
1944年受洗。
1950年東京カトリック神学院入学。
1951年インスブルックに留学。
1957年スイスにて叙階。
1959年帰国。アリの町教会で司牧。
1961年真生会館館長。カトリック学生連盟指導司祭。
1967〜1982年青年海外協力隊勤務。
1995年〜NPO法人「芝の会」理事長。
2011年2月帰天。
粕谷甲一神父『キリスト教とは何か』シリーズ:
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1.復活の秘義をめぐって>
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2.救われるのは誰か>
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3.どこでトランペットは鳴ったか>
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4.神よ あなたも苦しまれるか>
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5.ゆれ動く日本人の心>
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6.死を越えるもの>
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7.殉教ところびを越えて>
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8.新しい霊性を求めて>
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9.混迷の闇を越えて>
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10.どん底こそ希望の起点>