キリスト教に出会った近代日本人。
彼らの肯定・否定・無関心のリアクションを学際的に論考する。
新渡戸を手がかりに始まった探求はより源泉へと遡り、
日本人の精神性の根底へと迫る。
初版発行:2008年7月10日
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もくじ
序 オリエンス・セミナーの歩みを顧みて (加藤信朗)
第1部 新渡戸稲造『武士道』再読
第1章 『武士道』について──その多面性と自己相克 (加藤信朗)
第2章 『武士道』執筆の背景と真の意図 (加藤和哉)
第3章 旧約としての武士道──新渡戸稲造と内村鑑三 (田中 裕)
第4章 新渡戸文献の神学的検討 (ジョセフ・S・オリリー)
第2部 思想家たちの応答
第5章 綱島梁川の神秘主義とキリスト教 (鶴岡賀雄)
第6章 井上哲次郎の「日本主義的哲学」とキリスト教批判 (渡部 清)
第7章 九鬼周造の宗教観とニヒリズム──その二元的緊張関係 (田中久文)
第8章 沢辺琢磨と士族層のキリスト教受容 (小川早百合)
第9章 森有正の「経験」思想における信仰──神経験と神の定義 (釘宮明美)
第3部 キリスト教の文化内受容
第10章 明治期の西洋音楽の受容 (黒川京子)
第11章 合気道とキリスト教──歴史的つながりと思想的つながり (小林 剛)
第12章 イグナチオの霊性と教育現場 (田島正城)
第13章 近代日本とキリスト教との接点 (ムケンゲシャイ・マタタ)
あとがき (ムケンゲシャイ・マタタ)
オリエンス・セミナー開催一覧
第1部 新渡戸稲造『武士道』再読
第1章 『武士道』について──その多面性と自己相克 (加藤信朗)
第2章 『武士道』執筆の背景と真の意図 (加藤和哉)
第3章 旧約としての武士道──新渡戸稲造と内村鑑三 (田中 裕)
第4章 新渡戸文献の神学的検討 (ジョセフ・S・オリリー)
第2部 思想家たちの応答
第5章 綱島梁川の神秘主義とキリスト教 (鶴岡賀雄)
第6章 井上哲次郎の「日本主義的哲学」とキリスト教批判 (渡部 清)
第7章 九鬼周造の宗教観とニヒリズム──その二元的緊張関係 (田中久文)
第8章 沢辺琢磨と士族層のキリスト教受容 (小川早百合)
第9章 森有正の「経験」思想における信仰──神経験と神の定義 (釘宮明美)
第3部 キリスト教の文化内受容
第10章 明治期の西洋音楽の受容 (黒川京子)
第11章 合気道とキリスト教──歴史的つながりと思想的つながり (小林 剛)
第12章 イグナチオの霊性と教育現場 (田島正城)
第13章 近代日本とキリスト教との接点 (ムケンゲシャイ・マタタ)
あとがき (ムケンゲシャイ・マタタ)
オリエンス・セミナー開催一覧
著者紹介
監修:加藤信朗(かとう しんろう)
1926年生まれ。
首都大学東京名誉教授。
聖心女子大学キリスト教文化研究所書院。
専攻はギリシャ哲学、教父哲学。
著書:
『初期プラトン哲学』『ギリシャ哲学史』(共に東京大学出版会)、『アウグスティヌス「告白録」講義』(知泉書館)。
編者:鶴岡賀雄(つるおか よしお)
1952年生まれ。
東京大学教授。
専攻は宗教学、西洋神秘思想。
著書:
『十字架のヨハネ研究』(創文社)。共編著『岩波講座 宗教』(岩波書店)、『〈宗教〉再考』(ぺりかん社)。主要論文「吉満義彦の『近代日本カトリシズム』」(『日本の思想』第72号)。
編者:加藤和哉(かとう かずや)
1962年生まれ。
聖心女子大学准教授。
専攻は西洋中世キリスト教思想、倫理学。
共著書:
『教養の源泉をたずねて』(稲垣良典編、創文社)。
主要論文:
「自然法の形而上学的基礎づけの現代的意味」(『自然法における存在と当為』、創文社)、「トマス・アクィナスにおける人間の『ペルソナ』の理解(『哲学雑誌』第113巻第784号、哲学会)。
編者:小林剛(こばやし ごう)
1967年生まれ。
聖心女子大学非常勤講師。
専攻はスコラ自然哲学。
合気道4段、居合道3段。
主要論文:
「アルベルトゥス・マグヌスにおける表象力について」(『中世思想研究』第49号、中世哲学会)。
訳書:
『中世における科学の基礎づけ』(E・グラント著、知泉書館)。
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